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no +信仰 コスト 戦闘力 HP df 労働 知識 探索 特殊能力 034u 0 050000 007000 100 10 7 5 7 不死 Ex異変解決のスペシャリスト。または永夜組の希望の星(人気的に) Ex異変のユニットは一撃でこちらを全滅させる程に強力だが それは逆に妹紅の蓬莱フェニックスによる全員復活を利用し易いとも言え、 味方は妹紅がいれば蓬莱フェニックスの枚数分だけ蘇り戦い続ける事ができるだろう。 Ex異変以外でも、確実にこちらを全滅させうる火力まで育った相手と戦うシーンでは非常に頼りになる一人。 特に幽々子の持つ死蝶降臨とのコンボは圧巻であるが、敵が十分な戦闘力まで育っていないとその真価は見れない。 さらにテーマソングでは蓬莱フェニックスを無尽蔵に入手できる。 これにより蓬莱フェニックスの残り枚数を気にする必要はなくなるだろう。 原作同様何度も復活して相手を追い詰めよう。 断罪ヤマザナドゥが使われている場面では特に役立つ。 かつては地底の守りを突破できたのだが、Ver1.10のアップデートの際に通れなくなってしまった。 うっかり突撃して追い返された…なんてことのないように 攻撃 弱 不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」 単体 戦闘力×0.6 1回 中 不滅「フェニックスの尾」 全体 戦闘力×0.25 1回 強 蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」 単体 戦闘力×0.5 3回 必殺 フェニックス再誕* 全体 戦闘力×0.3 1回 *死亡時に発動。自軍全快 関連霊撃 なし 関連サポートカード 148s ふたつの太陽 妹紅×空 攻撃力50%アップ 168s けねもこは神の国 慧音×妹紅 攻撃力アップ,防御力アップ 171s てるもこは永遠の輝き 輝夜×妹紅 戦闘力高い方に合わせる 212s けねもこ生徒諸君! 慧音×妹紅+生徒諸君 戦闘力ラーニング 273s 恋する夜雀 妹紅×ミスティア 毎日が鰻重 280s ふたつの蓬莱人形 妹紅×アリス 人形に『根性』 545s 妹の紅い妹 妹紅×フラン 妹紅マストダイ 221s 蓬莱フェニックス 必殺:妹紅 戦闘不能時発動 252S さよなら人類 独立宣言:脱自機5 キャラ制限ボーナスLv1 243s 永夜抄は月下の杯 独立宣言:永夜抄オンリー ダブルボム 249s 文花帖はブン屋の意地 独立宣言:文花帖オンリー 文とはたてに『根性』 251s EXは帰らずの旅 独立宣言:EXボスオンリー 召喚コスト0 テーマソング 334S ♪月まで届け不死の煙 妹紅のテーマ オートフェニックス 関連異変 真夜中の八目鰻マスター(解決率大幅上昇) 自宅マイナスK(解決率100%) 特別な入手方法 なし
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■妹紅1 妹紅へ 「お前の焔で俺の凍て付いた心を溶かしてくれ!」 1スレ目 17 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「月が綺麗だね…こんな事を言うと、あいつが頭に浮かんで癪だけど」 そう言いながら、先を歩く妹紅は夜空の月に向かって手を伸ばす。 妹紅の長い白髪が、月の光を浴びてきらきらと輝いていた。 「そうだね…けど」 「?」 「僕は妹紅も綺麗だと思うよ」 「ばっ…!い、いきなり何をいうかなぁ!?」 少し色白な顔を赤く染めて、ぷいと妹紅はそっぽを向いてしまう。 こんな事を言えばこういう態度を取られるのは分かってるものの、ついつい言ってしまう。 …とはいっても、半分以上は本心なんだけれど。 実際、妹紅はとても綺麗だ。遠い昔は貴族の娘だったという話も頷ける。 そして話せば気の置けない友人のようにいつまでも語り合えて、楽しいのだ。 …そんな妹紅だから、僕は… 「…妹紅」 「ん?どうしたの?また変な事言うつもり?」 冗談っぽくこっちに言ってくる。けど、その瞳を僕は真っ直ぐ見つめ返した。 最初は笑っていた妹紅も、その眼に射られたように、表情がこわばる。 「ど、どうしたのよ…怖い顔しちゃってさ?そんな顔、似合わないよ?」 「……言いたい事が、あるんだ」 ごくり、と妹紅が喉を鳴らす。静かに、二人の間に緊張が満ちていくのが分かった。 妹紅は何も言わず、ただ僕の方を見つめている。 その瞳から眼をそらさないまま…僕は言った。 「僕は…妹紅が好きだ。妹紅と…ずっと一緒にいたい」 妹紅は、数瞬の間呆然としていた。 が…僕が言った意味を理解していくと同時に、顔がどんどんと真っ赤になっていく。 それこそ、彼女が扱う鳳凰の炎と比べても遜色がないほどに、だ。 「や、や、やだなぁ。きゅ、急にそんな冗談言われても」 「冗談なんかじゃないよ。冗談を言ってる眼に、見える?」 そういって、ずっと見つめていた目をさらに強める。 妹紅は急に落ち着きがなくなって、ポケットに手を突っ込んだまま石を蹴った。 「えーと、そのー…ちょ、ちょっと待って…」 そう言いながらも、顔の赤みは引かず、喉元あたりまで真っ赤に染まっていく。 どうやら凄まじく混乱しているみたいだった。 このまま告白しきれたらいいと、一瞬思った。 けれど、彼女は気が付いてしまうだろう。それは、変えようのない事実である。 「あ……」 呟くように小さな、妹紅の声。赤かった顔は色が引き、その顔には哀しげな表情が浮かんだ。 「ねぇ…私の体のこと、知ってるよね?」 「うん、知ってるよ。妹紅が見せてくれたんだもの」 「そう、だよね…私はさ、死ぬ事も…老いる事もないんだ」 そう呟く声は、言いようのないほどの寂しさが満ちていた。 俺のずっと一緒にいたいという願いと、彼女の身体の問題。 その二つをあわせれば…考えたくもない未来は簡単に予想できてしまう。 「私は…絶対にあなたを先に逝かせてしまうよ」 「そうだね…まず間違いなく、僕が先に死ぬだろうね」 僕のほうを見ている妹紅の瞳に、大粒の涙が一粒、二粒と浮かび始める。 それは頬を伝い、輝く軌跡を残す。 純粋な、悲しみの表情。それすらも僕は愛しく思ってしまう。 「私は、あなたが…皆が想像するほど、強くないよ…」 「………」 知っているよ。君は本当は凄く弱くて、寂しがりで、誰よりも温もりを求めてて… 「愛する人…失って、その後も生きていける自信なんて、ないよ…」 「………」 そう思ってしまった。だから、言うのを一度はためらった。けど… 「やだよぉ…困るよぉ……わた、私も好きなのに…大好きなのにぃ…!」 妹紅が言えたのは、そこまで。後は涙で声が出せなくなってしまう。 僕は、一歩一歩、ゆっくりと妹紅へ歩み寄り…そっと、妹紅に手を差し伸べた。 「…慧音さんに言われたんだ。告白して、応えてもらえたとしても、僕の先には苦難が多いって。 だから、一杯考えて、悩んで…全ての覚悟をした上で、思いを伝えろって」 妹紅は涙をぬぐいながら、僕が差し出した手を見つめている。 「僕は全て覚悟をした。死によって必ず分かたれる事も、妹紅をおいて逝ってしまう事も。 …それでも、君を愛さなければ、僕は…きっと生きていやしないのだから」 そう、最初に妹紅と出会ったときから…きっと、この結末は決まっていた。 あの時から…僕は妹紅以外を、愛せなくなってしまっていたのだから。 「僕は…きっと妹紅を苦しめる。生きていても、死んでしまったとしても… けど、僕は信じられる。妹紅と一緒なら、沢山の悲しみをも超える幸せを、見つけられるって」 一緒にこれからの時を、歩んで行けるのなら。きっと沢山のいい事がある筈だ。 それはきっと、潰されそうなほどの悲しみや、無限の時を背負って生きる妹紅の助けに、きっとなるはずだと、僕は信じている。 「勝手な思い込みだと思ってもいい。怖いのなら、否定してくれたって構わない。 けど、もし僕の言葉を信じてくれるのなら…僕の手を、取って欲しい」 これが僕の覚悟だ。そう言うようにもう一度、妹紅に手を差し伸べた。 「…………」 妹紅は、何度もしゃくりあげながら、僕の手をじっと見つめて… 僕の手を、握り締めた。二度と離すまいとするかのように、強く。 「私も…よ。きっと…今あなたと離れたら…私も生きてなんかいられない」 涙混じりの赤い瞳で、けれども…力強い眼で、僕を見つめ返す妹紅。 「…信じるよ。あなたの言葉を、全て。だから…」 妹紅は繋いだ手を引き、僕を引き寄せて胸元に飛び込んできた。 「私を幸せにして…!これからも、あなたが消えても、ずっと…ずっと……!!」 僕はその願いに、言葉ではなく態度で示した。 腕の中にいる妹紅を、強く強く抱きしめる。大切なものを、離さないために。 1スレ目 185 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「これで、ずっと…一緒だよ?」 ボタボタと血を流しながら、掌に肝を乗せ、差し出す妹紅。 痛みで顔を歪ませて、それでもしっかりと俺を見つめて。 …これはきっと、彼女の最大の我侭なんだろうと、思った。 不死の苦しみも辛さも、彼女は知っている。 そして、そんな人間を増やしたくないと彼女自身が言っていた。 …それなのに、今こうやって俺を不死者へと誘っている。 一体どれ程悩んだのだろうか?どれだけ、苦しんだのだろうか? 俺はその思いに、答えなければならない。 どれ程の痛みと苦しみが、先に待っていたとしても。 「あっ…!」 俺は差し出された肝を手に取った。まだほのかに暖かく、血に塗れている。 一瞬迷い……そして、ソレに齧りついた。 鈍い鉄の味と、形容の出来ない肉の味。何度も何度も、吐き出しそうになる。 「……っ!………っっ!!」 それでも吐き出さない。涙を零れても、食べることは止めない。 口の周りは血で真っ赤に染まる。きっととんでもない姿だなと、頭の隅で思ってしまった。 「……っはぁっ!げほっ、げほっ…!」 ついに、全てを食べ終えた。残ったのは零れた血に染まった手と服と…俺。 …俺"も紅"に、染まってしまったと実感した。 体中からエネルギーが沸いてくる。これが…蓬莱人というものなのか。 「…ありがとう。拒否しないでくれて…」 へたり込んでいる俺の肩を、妹紅は強く抱きしめた。 「これからは…永遠に一緒よ。私の…大切な、旦那さま……」 妹紅の腕のぬくもりは、これから続く永遠の蜜月の始まりを告げていた… 1スレ目 309 226のネタより 備考:> 266のネタ 226 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/08/22(月) 11 51 01 [ WEQNpfyw ] 185 妹紅自ら腹を切り裂き取り出した血まみれの肝を差し出すシーンが思い浮かんだ訳ですが。 「これで、ずっと・・・一緒だよ?」 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「これで……ずっと、一緒に……いられる……よ」 自らの腹部を切り裂いたその手が、湿った音と共に引き抜かれる。 だらだらと流れる血は彼女の苦しみを現すかのように、地面に落ちると同時に重油のように炎を上げて燃えていく。 激痛に涙さえ浮かべた、僕の恋人。 そっと、鮮血に染まった右手が差し出される。 赤黒く、不死ゆえに本体から摘出されてなお拍動を続ける彼女の内臓。 これを口にすることは、永遠を我が身そのものに受肉させることに他ならない。 ああ、古来よりいったい何人の権力者がこの見果てぬ夢を追い、失望のうちに死神のお迎えをシカトしようとしてきたか。 人がエデンの園から家主に追い立てをくらう以前。生死の束縛を逃れ、まさしく「人」としてここに在るアダム・カドモンの具現。 まさか、その神秘中の神秘が、目の前の肉を食らうことによって得られるとは。 まさか、その永遠という名の苦界に身を置くことを、決断しなくてはならないとは。 「嫌だったら…………無理、しなくて……いいか……ら」 妹紅の泣きそうな言葉が、胸を抉る。 老いず、死なず、時の果てるそのときまで現世をさすらう。 果たしてそれが、どれほどの苦痛なのか。今の僕には分からない。 けれども、差し出すその手は震えていた。 僕を死なないものへ。いや生も死も忘れたものへと引き込もうとする罪悪感か。 始めは、僕はいつか死んでしまうものでかまわないと思っていた。僕がいなくなっても、代わりの友だちはまた見つかるだろうと思っていた。 いつから、変わったんだろう。妹紅のことを、特別に見るようになったんだろう。 でも、そんなのは嫌だ。妹紅と別れるなんて、考えられない。 共にいられる喜び。永遠を過ごす苦しみ。全てを分かって、妹紅は僕に自らの肝を差し出した。 好きな人と一緒にいたい。 そんなごく当たり前の幸せ。 普通の女の子が普通に思い描く、ごく普通の幸せ。 妹紅だって一人の女の子だったんだ。ずっと孤独に打ち震え、何人の想い人の最後を看取ってきたんだろう。 そして、僕はどうする。 拒絶されるかもしれない恐ろしさに震えている女の子を、どうして見捨てることができるだろうか。 そして、僕の恋人が泣いているのなら、その涙をぬぐうべきなのは僕だけだ。 僕は、差し出されたその手に、自分の両手を重ねた。 手が、紅に染まっていく。 「あっ……………………」 一瞬びくりと震える妹紅。その怯えたような様に、かえって愛しさが募る。 「ありがとう……。僕も、君と一緒にいたい。ずっとずっと、永遠に」 精一杯の、告白と共に。 「う…………」 「う?」 「うまっっっっすぎるぅぅぅうっっっっっッッ!!」 一切の恥、外聞、遠慮、理性。そういったものを亜空間のかなたに置き去りにして鍵をかけたような奇声。 無論、そんな声を出すのは妹紅じゃない。僕だ。 妹紅がびっくりしたような顔をしているけどかまうものか。 これは思考の美味を口にしたときに人間が発することを許された本能の叫びだ。 どっかの「法の書」の著者も「汝の欲するところを行え」って言ってるもんね。遠慮なく従わせていただきますマスターテリオンな故アレイスター・クロウリー氏に合掌九拝GOOD BAY. 何が美味いのかって? まあ見てください僕と妹紅が額をつき合わせて向かっている食卓を! そこにあるのは玄米ご飯と豆腐の味噌汁。これは今はいい。妹紅のとってもおいしい手料理だけどね。 重要なのはここからだ。おかずとして僕の前にだけ並べられたもの。その二つの尊き名は、 レバ刺し! そしてレバニラ炒め! ただ一口レバーとニラの炒め物を箸で口に運んだだけ。 それなのに脳髄を駆け巡る「美味!」の二文字、いや感嘆符を含めた三文字。 まさに 「最高(裏返る)だああああっっっ! もっと食わせろっ!」 僕の声が大塚明夫でないのが残念なところ。ちなみに魔法の森のキノコは「食えるかっ」。夜雀は「まあまあだな」。……そんなことはどうでもいいか。 こ、この妹紅の肝の美味しさ! それは蓬莱の如く到底言葉にできない。できてたまるか。 「そ、そうなんだ。一応、よかったかな…………」 「うん! ものっすごく美味しいよ妹紅。このレバニラの焼き加減がもう最高! レバーの独特の香りとニラの香りが溶け合って逆に食欲をそそる香りへと昇華していてもう箸が進む進む! ああ、こんな美味しいレバニラ食べるの始めてかも。そしてこっちのレバ刺しもまたねぇ、日本酒に合うんだよ~! 一口飲むたびに、一口噛むたびに、幸せが味蕾を通して大脳に直撃しているのがよく分かるんだ~。ありがとう、本当にありがとう妹紅!」 こんな肝を差し出してくれた妹紅に感謝の雨を降らす。 そしてありがとうお母様。一人暮らしをする息子にしっかり料理を教え込んだことが、今まさに報われたのですよ。仰げば尊し我が母の恩。 自分の肝を料理させるなんて僕にできるわけがなかった。庵の台所を借りて調理したんだけれども、まさかここまで美味しくなるなんて。 遠慮がちに嬉しそうな顔を作る妹紅。あはははは、もっと喜んだっていいのに。 これが本当の「私がプレゼント♪」ってやつか。こんなに美味しいものが食べられるんだったら、死ななくなったらどうしようなんて悩んでいないでさっさと食べればよかった。 自分の肝を美味い美味いと連呼されながら見る見るうちに皿からなくなっていくのを、妹紅はなんとも複雑な表情で眺めていた。 そして僕は懸命に、「また食べさせて」と口走りたくなるのをこらえていた。 この物語は、これで終わる。 こうして、一人の永遠の孤独を生きなければならなかった少女は、無二の想い人によって共に永遠を歩むという救いを得た。 そして一人の青年は、幻想郷に迷い込んだ果てに自らの伴侶を見つけ出すことができた。 その後の二人については、語る必要はあるまい。 ただ、人里離れた庵に居を構え、一人で巨大な鉈を研いだりしているときに、ふと青年は思い出したかのようにつぶやくことがある。 「妹紅…………あんなに肝が美味しかったんだから…………他のところはもっと美味しいだろうね…………くけ……くけけけけけけけけけけけけけけけ」 そう恍惚に浸ったような呟いては、あわてて正気に戻ることを、青年は何度も繰り返すのだった。 それは蓬莱の薬。人間は決して口にしてはならぬ禁忌の薬。 一度手をだしゃ、大人になれぬ。 二度手をだしゃ、病苦も忘れる。 三度手をだしゃ……病み付きになる。 どこぞのレクター博士な主人公エンド。逞しすぎです。クーリエにうpしたいんですがよくやり方が分からなくて。参照したのを貼り付けるのですが……。 1スレ目 235 238 226ネタ ─────────────────────────────────────────────────────────── 妹紅「私が過ごす時に、どうやってもついてこれない貴方が何を言うのかしら」 うわ、何こいつ、永まじキモ… 死なないだけで人間と変わらないくせに、 もともとの自分の力でもないくせに、 定命のものをそれだけの理由で見下すかの態度。 だいたい、あんたと数少ない「おなかま」を除けばどんなに長命な生物でも いつかは死ぬんだよ。 そういうのをすべて遠ざけて自分だけ特別、誰も私を幸せにできない、 みたいに勘違い気取ってるわけ? さびしいヤツ、永遠にさびしいなんて救われないヤツ あんたは死なないだけで人間だろ? 人は人の時間に生きて感じて 人の時間で幸せにもなって不幸にもなるようにできてる。 あんたは永遠を理由に、 誰にでも当たり前にある、けれどまた見てもいない不幸から逃げてるだけさ。 臆病者の勘違いキモ… でも、そんなお前を愛してる! 妹紅「・・・!(絶句) 私、間違ってたのかな ごめんね、気がつかなくて、悪いのは私だったんだね ・・・ アナタヲ問答無用デ殺ラナカッタノハ私ノ過チネ ・・・ さぁ、遺言はもう聞かないわよ(フェニックス再誕」 けーね先生 ひいて見たけどやっぱりダメでした 1スレ目 439 一蹴ネタ、 437を受けて 備考:> 437 一部省略 437 名前: 名前が無い程度の能力 投稿日: 2005/09/17(土) 00 31 20 [ 8RT4sFs6 ] 結論・強引な手段は何も生まない。押してだめなら引いてみようってけーねが言ってた。 ─────────────────────────────────────────────────────────── ちょっとした昔話だ。 ある青年が、一人の少女に恋をした。 青年は幻想郷の外から来たただの人間。 少女はかつて蓬莱の薬を飲んでしまったただの不死の人間。 青年は本気で恋をした。少女もまた、青年を愛するようになっていた。 ただ、青年と少女とで決定的なまでに違う点が一つあった。 彼女が不老不死だということだ。 少女は老いず、死なず、変わることのないその命にいい加減飽いていた。しかし黄泉という名の安息は決して訪れることはない。 少女は青年の告白を受け入れられずに去っていった。 青年と少女は出会ってはいけなかったのかもしれないし、逆に青年と少女こそ出会うべきだったのかもしれない。 いずれにしろ、それから長い時が流れることとなる。 「妹紅っっっっッ!」 輝夜の五体を引き裂かれるような絶叫が竹林にこだました。 普段の淑やかな彼女からは想像もつかない、心の奥底から搾り出されるような叫び声。 その瞳は、目の前の信じられない光景のみを食い入るように見つめていた。 名を呼ばれた少女、藤原妹紅の全身が炎に包まれている。 それは特別おかしくはない。彼女は炎を操り不死鳥を使役する。炎に身を包みその体そのものを贄としてさらに炎熱の激しさを増すのが彼女の得意とする戦法だった。 けれども、目の前の炎は明らかに違った。 吐き気を催すような毒々しい灼熱の紅蓮。 邪な意志を持ち、見るものを狂気へといざなう様なその蠢き。 天を焦がさんばかりに吹き上がる揺らめきすら、この世のものではない何か別の法則にのっとって動いているかのようだった。 言葉では同じ炎だ。だが、何もかもが違う。幻想郷にあるどのような炎。それこそ竈の火から火山の溶岩さえも見てきた輝夜だが、このような火炎は一度も見たことがなかった。 熱い。妹紅が立つ地面が焼け焦げて黒く変色し、目の前の草と竹が次々と炎熱にあてられて異様な速さで枯れていく。 あまりにも異常な光景。まともに見たら間違いなく発狂する真の満月を見ても異常をきたさない輝夜でさえ、その炎を直視していると気が狂いそうになるのを感じた。 「姫…………お下がりを。あれは危険です。私たちの知るものではありません」 隣の永琳がそっとささやくが、輝夜には聞こえていない。 彼女が見ているのは、ただ炎に身を焼くに任せている妹紅の姿だけ。耳に聞こえているのは、その業火の吹き上がる音だけ。 妹紅は、こちらを見ていた。 炎に焼かれるのは特別なんともないのか、呆然とする輝夜とは対照的に穏やかな表情で輝夜を見ていた。 輝夜は、たしかに聞いた。 さよなら、かぐや。 その声を。 耳にではなく、心にだったのかもしれない。 それを最後に、妹紅の姿は炎の中に消えた。 一瞬で、終わった。 灰燼に帰す。 文字通りの、消滅。 五体が崩れ、炭化する暇さえなく灰となり消えていく。 燃えるものがなくなれば、炎は消えるのが道理。 あれほど激しかった異形の炎は、その凄まじさからは滑稽に思えるほどに一瞬で消えてなくなった。 肌を焦がすほどの熱風が吹きぬけた後、そこには焼け焦げた地面だけがあった。 「妹紅…………」 もう一度、魂が抜けたように輝夜は呟く。 着物のすそを引きずりながら、黒焦げになった地面にまで幽霊のように近づいていく。そこには何もない。灰の一つまみさえも残っていない。 いつもなら、この後何事もなかったかのように妹紅は空間から五体満足の状態で姿をひょっこり現してくるはずだった。 けれども、今回に限ってはただ沈黙だけがその場を支配している。 「何で…………蘇ってこないの…………なんで?」 誰ともなしに輝夜は虚ろに呟く。あまりの衝撃に泣くことさえ忘れてしまったかのように、ただ空っぽに。 気が狂うほどの、心を抉られるような静けさ。 けれども、 「魂魄のその一切を焼き尽くすほどの炎熱が、この世にあると思うかい?」 輝夜が眼を上げると、竹林の間から一人の青年がゆっくりと出てきた。手には分厚い本を一冊持っている。外見から察するにどうやら魔法使いだろう。 「幻想郷にはない。現世にもない。精霊の炎でも悪魔の炎でも地獄の炎でも、蓬莱の人の魂魄を遍く灰燼に帰せしめるほどの力はない」 「あなたが、妹紅を殺したのですか?」 いつの間にか傍に立っていた永琳が鋭く問いかけるが、青年は肩をすくめた。 「違うね。彼女を殺したのは時間さ」 青年もまた、逆に問いかける。 「あなたたちは、彼女の言っていた月の方々らしいね」 「ええ」 「なら、話が早い。見てのとおり、彼女はもう蘇らない。どこにもいない。魂魄全てを焼き尽くされ、決してここに帰ってくることはない。永眠したのさ」 「無理です。そんなこと…………」 「ありえないってね。私だってそう思っていたさ。そのとおり、現世ではありえない。この世ではありえない。ならば、この世ではない異界の存在ならば、それは可能ではないかな」 永琳は黙った。目の前の青年の正気を一瞬疑ったからだ。異界のことなど、どうして現世にいるものにわかるだろうか。けれども青年は何の表情も顔に浮かべぬまま、手に持っていた一冊の古びた本を掲げた。 「この『死霊秘法』に記された召喚の術式。星の彼方に住まう灼熱の邪神をこの世に喚起する禁忌中の禁忌。儀式を執り行い呼び出された炎はこの世のものではない。あなたたちも見ただろう。あれは絶対にこの世界にあってはいけない異界の業火。全ての生けるものが嫌悪すべき邪悪の神火。けれどもあれならば、あの神そのものが具現した炎ならば、たとえ蓬莱人であろうとも耐えることはできない。文字通り、死に絶える」 気の遠くなるほどの長い時を生き、人類とはかけ離れた文明を築いた月の民である永琳と輝夜。その二人とも全く知りえない事実を、青年は淡々と語った。 「帰りたまえ。彼女はもうここにはいない。妹紅は死んだ」 青年のその言葉に、初めて輝夜が反応した。 「どうして……殺したの」 ようやく失っていた感情が戻ってきたのか、輝夜の頬を一筋の涙が伝った。 「大好きだった……。私のことを嫌いだったことも、私のことを求めていたことも、やがて私のことをちょっとだけ好いてくれたことも、なにもかもひっくるめて私は妹紅のことが大好きだった。愛しくて愛しくてたまらなかった。永遠に一緒にいてくれるって信じてた…………。なのに、どうしてあなたみたいなただの人間が…………」 青年は、一瞬だけ後悔するようなそぶりを見せたが、ぽつりと 「あなたも……彼女のことが好きだったのか」 返答はない。けれども言葉などなくても、答えはまざまざと伝わってくる。 「私も、若いころに彼女に恋した。助けてもらったのがきっかけでね。自分でも驚いたけれども、どれだけ時間が経ってもこの気持ちは変わらなかった。そして、嬉しいことに妹紅も私を愛してくれていた。もう、だいぶ昔の話さ」 青年は目を横へ向け、少し前まで妹紅が立っていた場所を見つめた。 「私のほうから告白したけど振られてね。私だってお前のことはとても好きだ。でも自分は永遠を生きる人間。お前はすぐに死んでしまう。一緒になるべきではないって言われたよ。だったら魔法を極めて不死を手に入れてみせる。いや蓬莱の薬だって作ってみせるって息巻いたけれども、彼女は去っていった。ただこう言い残してね」 青年はため息と共に、一言呟いた。 「永遠に生きることは重荷だ。人という存在は永遠に生きることなど耐えられない。もし死ねるのならば、死んでやり直せるなら、私はそうしたい」 再び、青年は輝夜を見る。 「あなたたち月のものには分からないだろう。人間は永遠に生きられない。たとえ体が生きても、精神がそれを拒絶する。親兄弟が死に、親しいものが死に、出会ったもの全てが死んでいなくなるのに、自分だけが取り残される孤独。妹紅はその孤独に苛まれていたし、そして誰も自分のように苦しんで欲しくないと願っていた」 輝夜は無言。そして横に立つ永琳もまた無言。 「だから、私は魔術を極めた。唯一つの理由のために。彼女を永遠の苦輪から解放するという、ただそれだけのために禁忌に手を染め、異界を覗き見、正気と引き換えに禁断の知識を脳に刻み付けた。そして、それは今ここに成就した。妹紅に全てを話して、自分ならば君を殺せると提案してみた。提案しただけだ。選ぶのは妹紅の権利だ。長い間考えた末に、彼女自身が選んだ結論がこれだった。妹紅は永遠に現世を彷徨うことはない。誰の死をも苦しむことはない。魂魄を焼き払ったから冥界に行くこともない。ただ世界の中にようやく戻り、全てが新しく始まる転生の時を待っている」 青年の独白は終わった。 妹紅を女として愛したものと、妹紅を友として愛したものとが、ただじっと顔を向かい合わせたまま立ち尽くしていた。 「そう…………」 やがて、輝夜は袖で流れた涙をぬぐった。もう、取り乱した様子はない。いつもの静かな、月の姫君に戻っていた。 「よく分かったわ。私はこの永遠で満足していた。妹紅も永遠を生きるものとして満足しているものと思っていた。けれども、それは違ったのね」 「人間である、私の視点から見れば」 「故人のことよ。どう推察してももう分からないわ。御礼を言うべきかしら、私の愛した妹紅を解放してくれたことに。…………けれども、私は親しい友人を殺したあなたを許すわけにはいかない」 静かに、輝夜は右手を上げる。 伸ばした人差し指。そこに光がともる。 「難題を一つあげるわ。これから私が放つ弾幕は一条の閃光のみ。けれどもそれは確実にあなたの心臓を貫き、あなたを絶対に殺す。かわすことは不可能よ。私は永遠と須臾を操るから、どんなにあなたに届くまでに時間がかかろうともそれを一刹那にすることができる」 相手に逃れられない死を告げながら、なぜか輝夜はほほえんだ。 「今から五つ数えるまで待ってあげる。五つ数え終わったら、閃光は放たれる。数え終わるまで私は何もしない。けれども数え終われば、必ず閃光は放たれる。さて、どうすればあなたは死から逃れることができるのかしら?」 隣の永琳が何か言いかけ、けれどもまた黙った。 青年と輝夜と目が合う。 微笑する輝夜。その笑みは、あのとき炎に包まれていた妹紅とまるっきり同じ種類のものだった。 青年は、うなずく。 輝夜も、うなずく。 「一つ」 青年が手に持った本をおもむろに胸の高さまで上げると、ひとりでに本は開きページが次々とめくれていく。 「二つ」 空間を振るわせるような呪文の詠唱。これまでに存在したあらゆる言語とも似ても似つかない、軋るような唸るような呻くような聞いたことのない呪文。耳をふさぎたくなるような奇怪なリズムと胸が悪くなるような発声も、輝夜はものともしない。 「三つ」 詠唱を止めることなく、本を左手に青年は右手を輝夜に向ける。その手のひらに炎がともった。あのときと同じ禍々しい不吉な炎。 蓬莱人の永遠さえも食い尽くし、舐め尽くす異界の神火。 「四つ」 炎が吹き上がり、狙いを定める。それは避けられぬ直線上にいる輝夜その人。 輝夜は、ささやいた。 さようなら、えいりん。あえてよかったわ。 「いつ……」 つ、までは輝夜は口にすることはできなかった。 手のひらから放たれた炎が、狙い過たず輝夜に襲いかかり、その全身を包み込んだ。 炎に耐性のない輝夜など、神火の前では妹紅のように姿を保ったまま焼かれることさえ許されない。 一瞬で、燃え尽き灰となり消え去っていく。 地面は殆ど焦げなかった。炎が焼く対象があまりにも早く燃え尽きたせいだ。 もう、蘇ることはない。 彼女もまた世界に取り込まれ、転生の中に還っていった。 後に残ったのは、最初から最後まで殆ど口を出すことのなかった永琳と、都合二人を炎の犠牲とさせた青年だけ。 「終わりましたね」 「ああ、そうなるかな」 永琳はまるで、何事もなかったかのように平然としていた。 「さて、あなたはこれからどうします?まだ研究が残っているのでは?」 「くくくっ、こう見えていろいろ延命やら不老やらの術の厄介になっていてね。分かると思うけど見た目ほど若くないんだ、私は。それに研究にだいぶ正気をつぎ込んでね。遠からず気が狂うことになりそうだよ。まして、研究の成果など人に教えるべきものじゃない。あれは人間も妖怪も身を破滅させることにしか使えない知識だ。ここに来る前に全部処分したよ」 青年の額を、脂汗がつたった。 がくりと、不意に膝をつく。 「結局…………何も救えなかったな。私は」 「いいえ。永遠などどこにもありはしません。姫はあるとお思いだったかもしれませんが、永遠に互いに愛し合い、仲良く暮らすことなどできません。長い時の果てには幻想郷も滅びますし、月とて遥かな未来にはこの星よりなくなるでしょう。いいえ、この星さえも、やがては太陽に飲み込まれ滅びる定め。いつかはあなたが手を下さなくても、蓬莱人さえも滅びることでしょう。時間が姫たちを殺すよりは、はるかによいことだったと私は思います」 「だったら……いいけどね。私だって、妹紅をもっとよい形で救いたかったよ」 「それは、世界がするべきことです」 「ああ………本物の神がおられるのだったら…………そう祈りたい」 突然、青年の左手が燃え上がった。青年は驚くこともなく、炎を見つめる。 「二度の召喚は負荷が大きすぎたようだね…………。私もまた、邪神の炎に焼かれることになりそうだ…………ちょうどいい」 左手に握ったままの本が燃えて灰となっていく。炎はどんどんと青年の体を包み、禍々しい光と熱で彼の存在をこの場から消し去ろうと牙をむく。 「最後に…………一つ言っておくよ」 「どうぞ。遺言ですか?」 「いいや…………」 まだ無事な顔で、青年はにやりと笑った。魔法使いの顔で。 「私を焼くこの炎…………これも神火でね。私が死んでもしばらく燃えるだろう…………。姫と妹紅の後を追いたいのなら………使ってかまわないよ」 それだけ言うと、青年は力尽きたのかうつ伏して倒れた。 もう、頭を上げることも動くこともない。炎は自らを呼んだ主を焼き、轟々と音を立ててさらに燃え上がる。 あたかもそれは、弔うものもいない火葬の炎のように。 永琳はただ、じっとそれを見つめていた。 「どうだ、藤原。新しい学校にももう慣れたか?」 「はい。すっかり。ここがもともと私の学校だったくらいに」 「それはよかった。君にはよき先輩がすぐにできたからな」 「あ………分かりました?」 「もちろんだ」 放課後となった学園は、急に慌しくなる。部活に向かうもの、寮に戻ろうとするもの。逆に手持ち無沙汰になってうろつくもの。 ホームルームを終えて教室を出た私の隣を、一人の生徒が歩調を合わせて歩いている。 藤原妹紅。先日両親の都合でこの学園に転校し、私の受け持っているクラスにやってきたばかりの生徒だ。 広大な敷地に建てられた女子専門の学園。私はそこで国語の教師をしている。私の実家は何てこともない平凡な家だったが、ここに通う女の子たちはみんなお嬢様ばかりだ。少々場違いだと自分でも感じることもあるが、教えることは楽しく、またやりがいがある。 転校初日からいろいろと学校の中で面倒を見てやったせいか、藤原は親しげなそぶりを見せることが多い。今日もこうして、わざわざ職員室に戻るだけの私の隣を、こうして彼女は歩いている。 はたから見れば、私たちはどう見えるのだろうか。 「でも先生。先生には恋人とかっていないんですか?」 何がどう繋がって「でも」なのかよく分からないが、急に藤原がそんなことを私に尋ねる。 不意の質問に、なぜか私は黙った。 「恋人…………か」 思えば、女性と親しくした経験など殆どない。 告白されて付き合ったことはある。けれどもすぐに別れてしまった。 なぜだろう。私を見つめる昔の彼女の顔。 そこに誰か、別の見たこともない少女を一瞬だけ幻視してしまうのは。 「ああ。いないな」 私は当たり障りなく答えたつもりだが、藤原は足を止めた。 おいてそのまま歩くのも不自然なので、必然として私もまた足を止め、彼女の方を向く。 「女の子って苦手です?」 「いや、そういうものではないのだが……。ただ機会がないだけだ」 どうしてそのことに彼女がこだわるのだろうか。私が解せずにいると 「だったら、私が恋人に立候補してもかまいませんか?」 突然の一言に、心臓が止まった。 冗談はよせ、となぜか口に出せなかった。 こちらをじっと、身長差ゆえに半ば上目遣いに見つめる藤原。 その顔に、 懐かしい何かを、 遠い日の、見たことも訪れたこともないどこかの記憶を、 悲哀でしか語れない追憶を、 幻視した気がした。 「…………うそ」 「は?」 いきなりにやっと笑う藤原に、思わず間抜けな声がもれる。 「だ・か・ら・う・そ。あっ、先生本気にしちゃいました?だったらごめんなさい。でも教師と教え子の恋愛なんてだめですよ」 「わ、分かっているそんなことは。先生をからかうのはいたずらでもよせ」 「謝ってるじゃないですか、ごめんなさいって」 「まったく、誰かに聞かれたら冗談ではすまないことだ」 困ったことだ。どうにも生真面目な性格が災いして、私はまれにこうして教え子にからかわれる羽目になる。悪意はないのだから余計どう対応していいのか分からない。 再び廊下を歩き出した私に、それでも藤原はついていく。 「でもね、先生」 今度は、打って変わって真面目そのものの声だったので、やはり私は仕事柄返事をしてしまった。 「どうした」 「これは本当の話ですけど、先生と私ってどこかで会ったことがありませんか」 私は歩きながら横を向くと、藤原はこちらを見ないでまっすぐ前を見ていた。 どこか、遠くを見るような目つきで、独り言のように続ける。 「初めて先生と会ったときに、一瞬だけ感じたんです。この人と私ってどこかで出会っているんじゃないだろうかって。デジャヴって知ってますよね。そんな感じです。他人のようには思えないんです。ずっとずっと昔、本当に思い出せないくらいに遠い昔に、私と先生はお互い会っていたような気がするんです」 「……………………」 何も言えずに、私は彼女の横顔を見ていた。 「先生は、そう感じません?」 感じる、と答えるべきなのだろうか。私の感じていた幻視の正体が、これなのだろうか。 心の奥で、恐らくそうだと思っていた。この少女こそが、私の幻視の見せる少女なのだと本能が告げている気がした。 けれども私は、首を横に振った。 「理屈では、そんなことはないはずだ」 「そうですか。そうですよね…………」 少し残念そうなそぶりを見せた藤原に、私はけれどももう一言付け加えた。 「だが、もしかしたら偶然に偶然が重なって、そうなのかもしれないな。あるいは、お互いが覚えていないほどの昔に」 「前世って信じます?」 「いや。オカルト関連に興味はない」 私は、自分の心に生じた思いをそのまま封じた。たとえそれが計り知れない造物主のいたずらで事実だとしても、昔は昔のことだ。今の私たちが負うべきものではない。 「あ、先輩。それに八意先生」 ふと、横の藤原がひどく嬉しそうな声を上げたので、私は前に眼を戻した。 「あら、妹紅じゃない。それに先生も」 「こんにちは。奇遇ですね」 見ると廊下の向こうから歩いてくる、私と同じように生徒と教師という一組。 一つ上のクラスの生徒会役員の蓬莱山輝夜に、そこの担任の八意永琳だった。 「ごきげんよう」 丁寧に私たちの前で一礼する蓬莱山。大企業の一人娘という肩書きにまるで恥じない挙措だ。しわ一つない制服も、綺麗に伸びた烏の濡れ羽色の髪も、日本人形のような整った容貌も、まさに良家の令嬢といった感じだ。 「先輩、どうしたんですか」 「あら、藤原ったら約束を忘れたわけ。今日は放課後に図書室で調べ物って言ったでしょ」 「はい、だからこれから行こうと…………」 「もう。たまには迎えに行かせなさい。待っているあなたに会いに行くのもまた楽しいんだから」 「せ、先輩……その、嬉しいです…………」 なにやらずいぶんと深く感じ入っている様子の藤原。そうなのだ、藤原がこちらに転校してからというもの、この蓬莱山が何かと藤原の世話を焼いてくれているのだ。さっそく藤原は生徒会の書記に抜擢され、今ではまるで社長と秘書のようになってしまっている。 「ほら、はしゃがない。リボンが曲がっているわよ」 「あ…………」 藤原の頭に手をやって、髪に付けたリボンをそっと直す蓬莱山。目を細めた藤原は借りてきた猫のようにおとなしい。 友人というよりは蓬莱山が可愛がっていると形容した方が正しいのだが、藤原もその熱愛を一身に受けてまんざらでもないらしい。いや、大いに喜んでいる。 「でも藤原、何か先生とお話があったんじゃないかしら」 「いや、ただ職員室に帰る途中で一緒になっただけだ。安心しろ、藤原を取りはしない」 「ふふ、先生もだいぶ冗談が言えるようになってきましたね」 そっと蓬莱山は藤原の手を取る。 「では、藤原を借りていきますね、先生」 「ああ。生徒会の仕事は頼むぞ」 「もちろんです。それでは、失礼いたします」 手を軽く引っ張られ、私の横を通り過ぎる藤原。 こちらを見て、目だけで挨拶するその目は笑っていた。 まるで抱きとめられるように、藤原は蓬莱山の隣にきれいに収まった。 「さあ、行きましょう。あなたがいてくれて私も助かるわ」 「はい、先輩。そういってくれると嬉しいです」 肩を並べよりそって廊下を歩いていく二人は、仲むつまじい、という言葉がぴったりと当てはまる様子だった。 私がそれを見ていると、横で声をかけられた。 「教え子と堂々と逢い引きだなんて、先生も隅に置けませんね」 「冗談はよしてください。ただでさえ生徒によくからかわれるんですから」 「あら、それは先生がそれだけ生徒に愛されてるってことなんですよ。むしろありがたがるべきです」 そう言ってのけるのは八意先生だ。化学を担当しているため、いつも無造作に白衣をひっかけているが実はかなりの美人で、これでも博士号をもつ天才だとか。 「でも、藤原さんは先生と仲がよいみたいじゃないですか。告白なんてされたりしません?」 「もう少し若かったら、私のほうから告白していたかもしれませんね」 そう言うと、少しだけ八意先生は驚いたような顔をした。 「本気ですか?」 「ええ。何か?」 「いえ……先生もおっしゃるときはおっしゃるんですね」 私は笑って、はしゃぎながら遠ざかっていく二人を見つめた。 「藤原に言われましたよ。私と自分がどこかで会ったことがないかって。まるで前世の因縁のようなことをね」 「あら、それなら私も蓬莱山さんに言われましたよ。先生と私はもしかしたら前世で知り合いだったのかもしれないって。先生もそうだったんですか」 不意に私と八意先生は顔を合わせ、探るような目で互いを見た。 「もしかしたら…………」 「私と八意先生も…………」 その交錯する視線の向こうに、何かを見つけようとして。 …………けれども。 「そんなわけないですよね」 「ええ。きっと気分の問題ですよ」 二人は、お互いのしていることがおかしくて少しだけ笑う。 他人のようは思えない、か。 ならば何をもって「他人」と「知り合い」を区別するのか。自分以外は全て平等に他人だというのに。 私と藤原が、かつてどのような形で出会い、関係を持ち、そして別れたのかは興味がない。 私は私であり、過去は過去である。 現に今、藤原妹紅はとても幸せそうだ。 これが一番大事なことだ。 それ以外にいったい、何を望むというのだろうか。私と藤原はもしかするとかつて恋人であったかもしれない。そのときの自分は彼女を幸せにしようと願ったのかもしれない。 ならば、これこそがその成就だ。 彼女の隣には私ではなく、蓬莱山輝夜がいる。本当に仲のよい親友として。 彼女が幸せなら、私は幻視の眼を閉じたままでいい。 それが、妹紅の得た幸せならば。 それが、私の得た幸せなのだから。 …………え~、長すぎて申し訳ない。これでおしまいです。 なんか結局妹紅の隣にいるべきなのはてるよじゃないかと思いまして。仲良きことは美しきかな。 余談ですがえーりんも最初は生徒でしたが制服が似合わないということで教師に。やっぱり年齢ががががg 1スレ目 503-505 513-518 ─────────────────────────────────────────────────────────── 今日は満月…僕は今、竹林を歩いている。 この先には藤原妹紅という少女が住んでいて、彼女を僕の家に連れて行く為だ。 僕と妹紅は知り合ってから半年になる。 妖怪に追いかけられていて、それを救ってもらったのが僕らが知り合ったきっかけだ。 それ以来、満月の夜にワーハクタクである上白沢慧音と共によく3人で会い、語り合うようになった。 妹紅は不老不死で死ぬことが出来ない。そして毎夜のごとく永遠亭に住んでいる輝夜に殺されているという。 僕はその話を聞いたときに満月の夜だけ僕の家で匿えないものか?と提案し、そうすることとなったのである。 幸い、僕の顔は永遠亭の者には知られてなかったので見つかることも無く、満月の夜のみのくだらない駄弁り合いは誰にもジャマされずに朝まで続くのである。 そうして半年が過ぎて今日に至る… そして今日も僕は彼女を迎えに竹林を歩いている… ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「よぉ、無事だったか?」 「なんとかね、慧音は?」 「今日は遅れるそうだ。なんでも使い魔が言うことを聞かなくてお仕置きするとか何とか…」 「……」 「……掘られたな」 「うん…」 「ハハハ…行こうか…」 「そだね…アハハ…」 心の中でその使い魔の冥福を祈っておこう… 僕の家は人里離れた森の中にある。 おかげで、妖怪たちの溜まり場になったりすることもある。 まぁ、僕に危害を加えないなら別にかまわない。 …時々だが、「そーなのかー」が口癖の妖怪に食べられそうになることもあるが… 「ほい到着だ、上がってくれ」 「お邪魔しまーす」 「待っててくれ、今茶ぁしばくから」 「関西人…?」 「…冗談だよ…今淹れる」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「…というわけで、また宵闇の妖怪に喰われそうになったんだ」 「○○も大変だねぇ」 「まぁな…って僕はお前の方が大変のように感じるが…?」 「アハハハハ…またもや内蔵引きずりd」 「待て、それ以上言うと飲めなくなるからやめてくれ」 …あやうくスプラッタな話題になるところだった… 「ん、お茶が無くなっちまったな」 「あ、淹れてくるね」 「いや、僕が淹れてくるよ。妹紅は客だから座ってな」 「たまには客が淹れてもいいでしょ。○○は座ってて」 「う…まぁ、いいか」 「出来たよ~」 「おう、サンキュ…」 そこには…茶とは思えない色の(土留色)液体が… 「も、妹紅…これは?」 「えっ?お茶だけど?」 「…ハイ、ワン、ツー、スリー、フォー、からあげやん!…じゃなくて…お茶は普通緑色だろ!」 「それは…まぁ…か、隠し味を入れてるのよ!」 「どんな?」 「えーと…なんだっけ…知らん!忘れた!」 「…じゃあ、妹紅が毒見してくれ…」 「うん。(ゴクリ)…ブホッ(吐血)」 「げっ…妹紅!大丈夫か?」 「…ピチューン…(死亡)……(リザレクション)し、死ぬかと思った」 「…いや、死んでるだろ…何を入れたらそんな風になるんだよ…」 「…ゴメンナサイ」 「いや、まぁいいけどな…」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「…どうでもいいけど慧音遅いな…」 「何してるんだろね?」 「……」 「……」 「…すまん、いま慧音が満面の笑みで使い魔をcaved!!!してるのが幻視出来た」 「…私も…」 …ちょっと待てよ…ってことはどう考えても慧音は今日は来れないよな… 夜明けまで妹紅と二人きりなんですか… う、顔が赤くなってきた… 「○○?顔が赤いよ…大丈夫?」 そういって妹紅が顔を覗き込んできた 「いや!大丈夫だから!」 思わず目線を逸らしてしまう。 一連の行動から妹紅も流石に気が付いたようだ。 あっという間に顔が赤くなっていった。 「あ…う…」 「……」 「なぁ…」「ねぇ…」 「あっ、ゴメン。○○先にいいよ」 「いや、妹紅から言えよ」 「ん…あのさぁ…今日って慧音来ないのかなぁ」 「…多分な…今頃お楽しみかな…」 「ってことは…今日って私と○○とで二人きり…」 「う…」 ~5分ほどの静寂~ 「ねぇ、○○は何が言いたかったの?」 「ん…同じことだ…」 「そう…」 「……」 「……」 気が付くと僕らの距離はだんだん近づいていった。 「…なぁ、妹紅」 「…何?」 「二人きりだから言えるんだが…僕はお前が好きなんだ」 「…え…い、いきなり何を言い出すの!?」 「…スマン、いきなり過ぎたな…忘れてくれ」 「あ…わ、私も…○○は好きだよ…」 「そうか……」 「うん……」 そして僕らはいつの間にか抱き合ってキスをしていた。 そして僕が妹紅を押し倒した瞬間だった。 「いやぁ~スマンスマン。すっかり遅れてしm…」 「「ッ!!!!!」」 「…○○キサマ…何をしているんだ?」 「あ…その…これは…その…」 「ほぉ…答えられないのか…妹紅、何をしているんだ?」 「え…その…あ…う…」 「フフン…二人して答えられないか…でもその状態…まぁ、お仕置きに値するなぁ」 「「え…」」 「さぁ、尻を出してもらおうか!」 「「か、勘弁して~!!!」」 ハハハ…なんかネタだらけだ…アハハハハ…はぁ… 183 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「にゅーくれらっ…ぷー?」 「はは、ははは…」 ヤバイ。超ヤバイ。とにかくヤバイ。 ヤバイとかっても 「黄金聖闘士全員が同時に喧嘩するくらい?」 とか、もうそういうレベルじゃない。 ゴメン今の嘘。多分そっちの方がヤバイ。千日戦争とか終わらないし。 でも俺も負けず劣らずヤバイ。スカーレットニードルの性能と同じくらいヤバイ。 てか今日変。凄く変。まず今の状況に至るまでが変。 ※ ※ 今日は買い物して、近道をして帰ろうと思ったんだよ。 何でかって? だって米が重いんだもん。10kgとか半端ない重さだよ、マジで。 そしたら道に迷った。東西南北なんてわかりゃしねーよ。 その上、日が沈んできてたから前も見えない。東西南北中央不可視ってまさにこのこと。 で、なんか穴に落ちたんですよ。ええ、穴です穴。そりゃもうスポーンと。 そんで、落ちた先がこのボロ屋ってワケですわ。本当にボロい。なんかキシキシ言ってる。 まずこの時点でヤバイ。何処だよここ。この年になって迷子? そんなノリでヤバイ。 次にヤバイのが、この床。よく見たら亀裂が入ってる。押せば壊れる、みたいな感じ。 これだけでも十分ヤバイけど、ヤバイことはまだ続く。家の人間がこっちに来てる。 だって床がキシキシ言ってるもん。こっち来てる。音はみっともないけどこれはヤバイ。 あ、襖開いた。超ヤバイ。もんぺ履いてる少女がこっち見てる。頭に「?」を浮かべてこっち見てる。 テラモエスwwwっうぇwwwwwとか言ってる余裕無いけど萌え萌え。テラモエスwwwww テラモエスしてるけど余裕は無い。ダメだしのもう一本ならぬもう一ヤバイ。言葉が通じない。 例えるならイクラちゃん。でも多分あいつの方が実力は上。何故かって? イクラちゃんは「ハーイ」「チャー」「バーブー」って三種類喋ってるけど、このもんぺは違う。 一語だけ。「にゅーくれらっぷー♪」の一語だけ。多分タラちゃんでも理解出来ない。 この言葉が理解できる人がいったい何人いるのだろうか…? 50人ぐらいはいるのだろうか?100人ぐらいだろうか? 『自分は違う』 無茶言うなよ、無理無理。なにせ一語だけ。エキサイト翻訳でも多分二種類の和訳が限界。 そんなこんなでヤバイけど、回想終了。回想の長さもヤバイけど、俺の方がヤバイから終了。 ※ ※ 「にゅーくれらっ…ぷー?」 「はは、ははは…」 「に、にゅーくれらっぷー?」 「お、俺は○○ってんだ。よろしく」 「にゅーくれらっぷー!」 「い、家に入ったのは悪かったって。でも俺も状況が把握できてないんだ」 「にゅーくれらっぷー?」 「森に入ってさ、穴に落ちたらここに辿り着いたんだよ」 「にゅーくれらっぷー…にゅーくれらっぷー?」 「えっと…」 ヤバイ。アゲインヤバイ。もんぺのイントネーションに合わせて適当に会話してたけど、ヤバイ。 何聞かれてるんだか予想できない。今までのが合ってたのかもわかんないけど。 「妹紅、今帰ったぞ!」 「にゅーくれらっぷー♪」 誰か来た。ありがたいけど逆にヤバイ。ヤバさ倍増中。 だって人数増えるし。ツェペリのおっさんとジョースターさんの波紋の如く、ヤバさが相乗効果受けてる。 「む、お前は誰だ?」 「俺は○○。森で迷ってたら穴に落ちて、ここに辿り着いたんだ。 さっきまでそっちのと喋ってたところ。言葉が通じたんだかわからんけど。」 ヤバイ。もんぺよりこっちの方がヤバイ。だって角生えてるもん。牛っぽい角。 しかもリボン付き。ブルーリボンじゃなくてレッドリボン。悪い軍隊。 「そうなのか、妹紅?」 「にゅーくれらっぷー」 「ふむふむ…襖を開けたらこの男が座っていたから話してみたところ、 言葉遣いはともかくとして落ち着いて話をしたら悪いヤツじゃ無さそう。 もう夜も遅いし事情も事情だから、今晩は泊めてやってもいいんじゃないか、って?」 ヤバイ。やっぱりもんぺよりヤバイ。なんであの言葉理解できんの? でもよく考えたらもんぺのあの言葉が一番ヤバイ。意味がたっぷり詰まってる。濃縮還元。 某コンニャクとかでも多分翻訳出来ないくらいぎっしり意味が詰まってる。潰すと弾けるイメージ。 「○○といったな。そういうことだ、今日は泊まっていくと良い」 「す、すまないな。えっと…」 「上白沢慧音だ。慧音と呼んでくれ。こっちは」 「にゅーくれらっぷー」 「聞いてのとおりだ」 「わかるかーーー!!!」 (わかるかー わかるかー わかるかー…) ※ ※ 「ん…ここは…」 「おはよう○○、今日は良い天気だぞ」 「…誰だ?」 「むぅ、昨日自己紹介しただろう?」 「もしかして…くれらっぷー?」 「はあ…慧音だ、私は慧音」 「慧音だって? 昨日の角は…」 「あれか。満月の日にはああなるんだ」 やっぱりヤバイ。言ってることがワケワカメ状態。 「慧音、○○は起きた?」 「妹紅か。彼は今起きたところだ」 チヨツト待テ。何カガオカシイゾ? 「じじじじじ人語喋ってるー!?」 「挨拶も無しに失礼な、私は人間よ」 ん な 馬 鹿 な あ ー ー ー ー ! ! ヤバイ後書きヤバイ後書きヤバイ後書きヤバイ後書きヤバイ後書きヤ バ バ イ まだ数回しか妹紅に会って無いけどついカッとなって書いた。イ 後 にゅーくれらっぷーと書けるならなんでもよかった。 後 書 今はにゅーくれらっぷーしてる。 書 き き ヤバイ後書きヤバイ後書きヤバイ後書きヤバイ後書きヤバイ後書きヤ 210 ─────────────────────────────────────────────────────────── 深夜の竹林にある、家の中。 「俺が、応えられる事は……少ない。 応えていられる時間も、あんたに比べれば、閃光みたいなもんだ」 年が変わる日。 彼女の部屋で、彼はそんなことをつぶやく。 彼女…妹紅は男に背を向けて座る。 月明かりにその蒼い髪を照らされたまま、耳を傾け、何も語らない。 「俺は、何かが出来るっていう人間じゃない、けど……」 男は妹紅の背に歩み寄り、その首にそっ、と腕を回す。 「そばに、居させて欲しい。俺が生きている間だけでも、 あんたの『今』を、色あるものにしたい」 「いや……」 ぽつり、と言葉が漏れた。 「……妹紅?」 しかしそれは拒絶ではなく 「あなたが生きている間だけなんて、いや……。 ずっと一緒に居て欲しい。私の、この『今』という甘い夢を ずっと見ていたい…夢から醒めたく……ない………」 腕に頬を寄せ囁いた、ずっと思いつめていたであろう……ささやかな、我儘。 白黒の魔砲使いから聞いたことが男の脳裏を掠める。 『禁薬とすら言われる蓬莱の薬を服用(の)んだ者は不死身になる。 そして、その不死身になった奴の肝を喰った者も、不死。つまり……死ねない体躯を持つんだ』 『……そう、だったのか』 彼には永い時を生きる孤独というモノは解らない。 ただひとつ言える事は、少なくとも彼が不死となっても孤独ではないということだけ。 つまり、彼が不死となることは同時に彼女の孤独に自分の孤独が寄り添うということ。 「……わかった、」 「え…」 まさか、確認も取らずに男が承諾するとは思っていなかっただろう。 呆然としたまま、正面を向かされ、男に抱きしめられた。 「で、でも……」 言い出したのは自分ではあるが、あっさり応えられたことにうろたえる妹紅。 たとえるなら、 「いったろ?俺が応えられる事は少ないってさ。 でも、あんたのためにしてやりたいことが、出来ることがある。 それが、不死身となって側にいることでも構いはしないさ」 「あ……」 それを聞いてしまうと、もう止まらなかった。 声が掠れ、顔を男の胸に押し付け、ただただ嗚咽を上げる。 「俺のことは気にするな、俺が一緒に居たいんだから… 一緒に居たいのはあんたしかいないと思ったから決めたんだ」 ――数十分後、日付が変わり、新しい年が明けたとき、 妹紅の部屋には、月光を反射して鈍く光を映すおびただしい量の血の海と、 血を吐き、荒い息をつきながら寄りかかる女性、そして―― 「これで、いつまでも一緒だ……もう、一人じゃない」 「はぁ……はぁ……。ありがとう…」 「ああ……。愛してる、妹紅……」 ――口元から上半身、すべてに血のシミを作りながら その女性に寄り添うようにすわり、彼女を抱きしめる一人の蓬莱人がいた。 ……このことはとある烈風鴉の手によって幻想郷中に知れることとなる。 この後、男は慧音ともよろしくやることになるのだが、それは別の話。 =これより闘符(バトルチップ)の余白= シリアスモノが書き たかった。みょんな 事になったが後悔は =余白はここで途切れている= 誰かまじめに書こうとするととたんに活動飽和して 最後の最後にネタを入れてしまうこの脳を何とかしてください…… 355 ─────────────────────────────────────────────────────────── 355のものなんです。 ふと、おまけにこんなのを思いついたので忘れないうちに。 「妹紅!愛してるっ!!」 「あぁ~!傷が痛むから思いっきり抱きしめないでぇ…… ってか胸が無いからってお尻ばかり触らないでぇ!!」 『火の鳥・鳳翼天翔』 ……ごめんなさい。 402 ─────────────────────────────────────────────────────────── そこは妹紅の部屋……だった。 いまでは恋人たちの愛の巣なのだが。 「ふむ……これでよし、と。 あとは頼んで使ってもらうだけか」 「昨日から気になってたんだけど、何を作ってたのあなた?」 現在食事中の妹紅を尻目に、 『彼』は机に向かってなにやら工具を散らかしながら何かを作っていた。 「ああ、俺のスペルカード。といっても普通のじゃつまらんので(俺が) 形式を変えてみた。これが試作品」 それはピンク色をした縦長のカードのようなものだった。 しかし、見るものが見ればすぐわかるのだが、その下の部分には端子がついている。 ……幻想郷の人間は端子なんて解るわけがないだろうが。こーりんぐらいなものである。 「……これって?」 「他人の容姿とスペルカードを吸収し、改造するスペルシステムさ。 あえて名づけるとすれば、闘いの符ってことで闘符(バトルチップ)」 「…できるの?本当に」 妹紅は半信半疑だった。 まさか、簡単にコピーされるとは思ってないだろう。 「じゃぁ、試してみるか?」 結果として言えば、 妹紅が使った『フェニックスの尾』は、ものの見事に吸収されていた。 「闘符『藤原妹紅』」 と、一声あげるだけで、『彼』の目の前に妹紅の幻影が出現し、 オリジナルと同じ火炎弾を無数に放ち、撃ち終えると煙を出して消滅する。 妹紅が目を丸くするのも無理は無いだろう。 「まだ攻撃力の問題はあるが、普通の人外相手なら十分撃退できるかな」 「すごいわ…蓬莱人になったゆえの素質かしら…」 関心し、しきりにうなずく妹紅に、 「とりあえず、お前を守れる程度には強くなるのが目標だからな」 『彼』は、闘符を握り締めながらそんなことをつぶやくのであった。 モコウ『 http //coolier.sytes.net 8080/th_up2/src/th2_1035.png 』 闘符のウラ なんとなく作ったものの埋もれさせるのも惜しいのでとりあえずSSと一緒に投下。 今回は完全バトルチップネタです。知ってる人こそニヤリとするでしょうが。 あとは、ひたすら明るい未来を。『彼』等は追い求めていってほしいモンです。 413 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「永遠に生きる人間と一緒にいる、って怖くないのかい?」 「そうだな……。正直に言えば怖い」 「そうそう、真っ当な人間は私に関わるべきじゃないよ」 「……けど、それ以上に俺はお前が愛しい。今は一緒に居たい。 いつか死ぬことになろうとも、俺は一緒に居たいんだ」 「ふぅん。ま、せいぜい長生きすることだね」 3スレ目 597 ─────────────────────────────────────────────────────────── パカ 「もこたんインしたお!」 「ま、待ってくれ、話があるんだ!」 パカ 「もこたんインしたお!」 「聞いてくれ妹紅! 俺は君のことが!」 パカ 「もこたんインしたお!」 「妹紅おおおおおおーーーーーーーッ!!」 3スレ目 601 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「慧音ー。○○に新しいスペル作ってもらったんだ。見てくれる?」 「ほう。あの人間がか?」 「うん。“お前にぴったりの情熱的なスペルだ”って言ってた。ちょっと照れるね」 「ふふっ……。それじゃ、彼のお手並み拝見といこうか」 「そうだね。……骨まであっためてやるよ!」 「!?!?」 「うおおー! あっちー!」 「も、妹紅?」 「熱い! 熱くて死ぬぜ!」 「妹紅! 何をやってるんだ!?」 「○○が言ってたんだけど、スペカに書かれた文字を詠唱したら術式に○○が込めた愛に反応して、威力が飛躍的に増加するんだって」 「妹紅、お前彼に騙されてるんじゃないか?」 「私は○○を信じるよ。――漢符「スピキュール」!!」 ――ちゅどーん。 「ほら! すっごい威力! これなら輝夜だって余裕で炭に!」 「……全力で却下だ妹紅。避けれないスペルはご法度だぞ」 備考:スターオーシャン2のハニエルだったかな。 3スレ目 708 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「うー」 夏ってのは何処も暑いもので、幻想郷も元居た場所とは変わらずに暑い。 今唸っていたのは妹紅で、俺は妹紅の家にお邪魔させてもらっているわけである。 といっても、この暑さの中何もやる気がおきず二人で畳の上に寝転がっている状態だ。 「暑いな」 「暑いね」 「そういえば」 「何?」 「誰かが暑いっていったら余計暑くなるって言ってたっけな」 「そう」 「暑いな」 「暑いね」 そのまま二人とも黙り天井を見続けていた。 ~ 「妹紅はさ」 「ん?」 「冬は便利だけど夏は不便だよな」 そんなことを言ったら気配で睨まれた。 「なにそれ。人を暖房みたく言わないでよ」 「でもまぁ簡単に焼き芋が作れたりするのはいいよな」 「……確かに」 「暑いな」 「暑いね」 今回の会話終了。二人とも時折外を見ていたりした。 ~ 「なんか暑さ紛らわせるもの無いのか? ここの家は」 「無いよ」 「……そんなことだろうと思って、今日はいいものを持ってきた」 そういいながら体を起こす。 喜ぶかと思ったら少し違う反応が帰ってきた。 「敵のはりあーとか言ったら燃やす」 前に何も持ってきてないのに敵のハリアーと言ったことをまだ覚えているようだ。 あのときの妹紅の怒り具合は凄かったな。 「人が言おうとした事を……」 「よし、燃やす」 そう言って妹紅も体を起こした。 まぁ口調からして本気ではないだろう。若干怒ってるけど。 「まぁ落ち着け、俺を燃やしたらそのいいものとやらも一緒に灰になるぞ」 「む……」 「んで、いいものがコレ」 そう言って取り出した物を妹紅は怪訝そうに見る。 「なにこれ?」 「カキ氷機だ」 本当なら手動式まで言うべきなのだろうが、そもそも電気が通ってないので言わなかった。 「カキ氷?」 「氷を食べやすいように砕いた食べ物かな」 尚も首を傾げる妹紅に比較的簡単に説明してやる。 「で、このカキ氷機で氷を砕くわけ」 それを聞いて納得したようだ。 「氷は?」 「無い」 「…………」 「こんな夏に氷が手に入るなんて雪山にでも行かないと無理だ」 「行け」 そんなことを本気で睨みながら言ってきた。 とは言っても暑さのためかそんなに怖くは無いが。 「…………期待して損した」 そう言って再び妹紅は寝転がった。 それに倣い俺も寝転がる。 「どうせなら慧音に出してもらえばどうだ?」 「それがあったね」 「暑いな」 「暑いね」 ちょっと長い会話終了。外のセミの声をのんびりと聞く。 ~ 「妹紅」 「何?」 「好きだぞ」 「……暑さで頭でもやられた?」 「失礼な。しっかりと機能しているわ」 「そう」 「暑いな」 「暑いね」 会話終了。なんだよ、せっかく言ってあげたのに。 ~ 「○○」 「何だ」 「私も好きだよ」 「……暑さで頭やられたか」 「そうかもしれない」 「いや、否定しろよ」 「暑いね」 「暑いな」 その後やってきた慧音にそのだらけぶりは何だ、と二人揃って怒られた。 たまには日常生活っぽいのをゆったりと書きたかったんだ。 4スレ目 218
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クロガネノトウホウシリーズ / ̄ ̄ ̄鋼鉄の東砲シリーズ ̄ ̄ ̄\―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――|──┼── ___|___ / ___ ||┌─┼─┐ | ..._/ / _|_ / ─┬─ ./ .||├─┼─┤ .├──┐ ../ ̄/ ̄ │ \/ | /| ───── ||└─┼─┘ / │ / / __|__ / ヽ | / | / ...|| /│\ / /. \/.. /|\  ̄| ̄ │ | ../ .||/ │ \ / / /\ / | \ /│ ヽ. ─┴─ ..| ./ \ ||  ̄ ̄ ̄ ̄.\..|―――――――――――――――――――――――――――あゝ妹紅の血は燃ゆる――. 作者 藤原海軍中将 作品 東方妹紅伝(予告1) プロローグ 東方妹紅伝(1) - 理由 東方妹紅伝(2) - 猛猫 東方妹紅伝(3) - 邂逅 東方妹紅伝(4) - 土夜 東方妹紅伝(5) - 潜入 東方妹紅伝(6) - 暴走 東方妹紅伝(7) - 鎌鼬 東方妹紅伝(8) - 切裂 東方妹紅伝(9) - 犯人 東方妹紅伝(10) - 七人 東方妹紅伝(11) - 国境を越えて 東方妹紅伝(12) - ふたりの”最強” 東方妹紅伝(13) - 王者の血 東方妹紅伝(番外) 東方妹紅伝(14) - 無意識の使者 東方妹紅伝(15) - 無意識の恐怖 東方妹紅伝(16) - 敵か味方か 東方妹紅伝(17) - 思い出の教会 東方妹紅伝(18) - 密かな潜入者 東方妹紅伝(19) - 旋風を巻き起こすもの 東方妹紅伝(20) - 旋風のノイズ(前編) 東方妹紅伝(21) - 旋風のノイズ(後編) 東方妹紅伝(22) - 破滅への序曲 東方妹紅伝(予告2) 第一部 兎たちの沈黙 東方妹紅伝(23) - 悪夢の始まり 東方妹紅伝(24) - BATTLE OF KOUMA 東方妹紅伝(25) - 勝利は誰の手に 東方妹紅伝(26) - 遅すぎた反撃 東方妹紅伝(27) - 地獄からの来訪者 東方妹紅伝(28) - 地獄猫再び 東方妹紅伝(29) - 紅い星に潜む”鬼” 東方妹紅伝(30) - 迫り来る冬将軍 東方妹紅伝(31) - 戦場の流れ星 東方妹紅伝(32) - 血濡れの同盟軍 東方妹紅伝(33) - 無慈悲なる鉄槌 東方妹紅伝(34) - 超 兵 器 東方妹紅伝(35) - 鋼鉄 (クロガネ)の悪魔 東方妹紅伝(36) - 戦場の 鎌鼬 (カマイタチ) 東方妹紅伝(37) - 釣り針のエサ 東方妹紅伝(38) - 紅色の雪化粧 東方妹紅伝(39) - 風見要塞攻防戦 東方妹紅伝(40) - 晴嵐、出撃す 東方妹紅伝(41) - 天駆ける彗星 東方妹紅伝(42) - 四魔貴族の脅威 東方妹紅伝(43) - 反撃の狼煙 東方妹紅伝(44) - バンカーショット作戦 東方妹紅伝(45) - 旋風、止むべし 東方妹紅伝(46) - 血戦の幕開け 東方妹紅伝(予告3) 第二部 エクステンドパーティー 東方妹紅伝(47) - 失われた景色 東方妹紅伝(48) - 紅い血潮に染めあげて 東方妹紅伝(49) - 空を切り裂く虎の咆哮 東方妹紅伝(50) - 始祖鳥の業火 東方妹紅伝(51) - 秘剣二対 東方妹紅伝(52) - 許されない休息 東方妹紅伝(53) - ゲンジボタルはもう鳴けない 東方妹紅伝(54) - イレギュラーハンター 東方妹紅伝(55) - 忍び寄る悪魔の影 東方妹紅伝(56) - 小さな小さな愚将 東方妹紅伝(57) - 大血戦!ナズーリングラード! 東方妹紅伝(58) - 責任は誰が取る 東方妹紅伝(59) - その一冊が未来を変える 東方妹紅伝(60) - 海の破壊者 東方妹紅伝(61) - ブラックフェニックス 東方妹紅伝(62) - 灼熱の戦場 東方妹紅伝(63) - トブルク包囲網 東方妹紅伝(64) - バトルアクス作戦 東方妹紅伝(65) - トーキョー・エクスプレス 東方妹紅伝(66) - 航空基地を叩き潰せ!! 東方妹紅伝(67) - 砂漠の狐の逆襲 東方妹紅伝(68) - ディスティニーストーン 東方妹紅伝(69) - 動き出す世界 東方妹紅伝(70) - プラスチックマインド 東方妹紅伝(71) - パナマ運河を爆撃せよ! 東方妹紅伝(72) - 氷壁要塞 東方妹紅伝(73) - 氷精乱舞 東方妹紅伝(74) - ウサギの黒騎士 東方妹紅伝(75) - 白玉楼攻略戦 東方妹紅伝(76) - 全ては忠義のために 東方妹紅伝(77) - 武士道といふは、死ぬ事と見附けたり 東方妹紅伝(78) - DO・OR・DIE 東方妹紅伝(79) - ネクロファンタジア 東方妹紅伝(80) - 裏切りの大空 東方妹紅伝(予告4) 最終章 東方妖女乱舞 東方妹紅伝(81) - 見えない青空、見えない海面 東方妹紅伝(82) - ジャッジメント作戦 東方妹紅伝(83) - 新たなる戦場を求めて 東方妹紅伝(84) - 反撃のやいば 東方妹紅伝(85) - 潜行する黒い影 東方妹紅伝(86) - 迷いの竹林を突破せよ 東方妹紅伝(87) - 遠すぎた橋 東方妹紅伝(88) - 遺志を継ぐ者 東方妹紅伝(89) - 屍の山を乗り越えて その他 息抜き妹紅伝 ちょっとマニアックな話 ちょっとマニアックな話(1) ちょっとマニアックな話(2) 元スレ 【長編】東方AA作品スレ 第7巻【短編】 - 作品初出 【長編】東方AA作品スレ 第39巻【短編】 - 最新話 補足 東方幻想板に投下された作品。妹紅伝以外の作品はこちらにあります。※この作品には細かい文字化けがあります。
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妹紅5 うpろだ1363 「やぁ」 最近のおなじみの声だ。 「お、今日もきたのか。ご飯時だぞ、運がいいな」 「お、タイミングいいな、見計らってきたけどぴったりだ」 ○○はそういうと少し笑った。 「やぁ○○さん、あなたも妹紅のご飯を食べに?」 「やぁ慧音さん。ご馳走になりにきましたよ」 そういうと慧音は目を輝かせながら 「そうだろう!そうだろう!妹紅のご飯はいつでもおいしいからな!」 慧音が妹紅の晩御飯のよさを一気に話し出した。 それを聞きながら照れくさそうに妹紅は顔を紅に染める。 「ほら、そんなのはどうでもいいからまずは食べろ」 妹紅はちゃっちゃと茶碗に炊きたての白米をよそる。 「今日は焼き魚か」 慧音が白米がどっしりのった茶碗を受け取ると、箸を取り出す。 自分で持ってきてるあたり準備万端といったところだ。 「今日ちょっと川で釣りをしてな、いい感じにつれたんだ」 「そうか、妹紅は釣りもうまかったな!」 見てるだけで面白い。 慧音の妹紅へのベタ惚れさは見てて心が暖かくなる。 ○○も自然に口から笑みがこぼれた。 「まぁとりあえず○○も食べろ」 「ん、あぁ」 ○○も妹紅から茶碗をもらい、箸をとる。 「んじゃ、ありがたくご馳走になるよ」 ○○が魚に箸をつけて、身をつまむ。 「どれどれ…」 ○○と慧音が白米と身を一緒に口に入れる。 『うまい!』 二人揃えていったせいか、妹紅は少し驚きながら、顔を紅潮させる。 「そ、そうか…?よかった」 妹紅は安心した顔で自分の茶碗にもご飯をよそる。 「いや、普通にうまいよこれは」 「妹紅が作るのはなんでもうまいな!」 二人が口々に料理を褒め、また顔を紅潮させる。 「…はは」 ○○が少し笑った。 「ん?どうした?○○さん」 慧音が魚を食べながら聞いた。 「いや、さぁ…こんなに面白く飯が食えるって、単純だけどほんと幸せだなってさ」 ○○が茶碗をおく。 「こうやって楽しい話をしながらうまい飯を食べてると、ほんと他のことなんかどうでもよくなってくる」 ○○はそういってから、また魚を食べはじめた。 「…そうだな。私も慧音と食べる晩御飯はいつでもおいしかった」 「それは私もいつでもだ!」 そう慧音が言うと、妹紅がくすりと笑った。 「それから○○がここにくるようになって…またおいしくなったな」 妹紅がははっと笑ってまたご飯を食べはじめる。 「…」 ○○が少し黙る。 「…?どうした?○○」 妹紅が何か失言でもしたかと心配そうに聞いてくる。 「いや、別になんでもないんだ」 ○○がそういって、魚とご飯を一気にかきこんだ。 「…?」 妹紅はいまいち釈然としない様子で、魚をつまんだ。 「…妹紅」 ○○が口を開く 「このご飯食べたら少し話したいことがある。…少し時間あるか?」 「…あぁ、あるが…」 妹紅は不思議そうな顔をして、○○を見た。 その間慧音は幸せそうな顔をしながら妹紅の手作りご飯を食べていた。 「今日の月は歪だな」 竹林を妹紅と散歩しながら、不意に○○が口を開いた。 「そうだな…○○とあったのも、こんな形を半月だったな」 私がそういうと、「そうだな」といい、あの日を懐かしむような目をした。 「幻想郷にきて1ヶ月か。里の暮らしにはなれたか?」 「ん?あぁ、おかげさまでな。慧音さんがいろいろと紹介してくれてね」 「そうか」 慧音に○○のことを話し、少し手伝ってやるようにいったが、○○もなかなか慧音さんと打ち解けてくれたようで私的にはうれしかった。 「慧音さんは寺子屋で勉強を教えてるんだな」 「そうだな…頭は少し固いが、悪いやつじゃない」 「固いやつ…ねぇ」 ○○はそういうと、今日の晩御飯のときを思い出してたのか、少し笑った。 「ま、まぁ悪いやつじゃないだろ?」 「…そうだな、普通にいい人だ」 ○○もいい人の点には納得したようで、素直に慧音のよさをわかっていた。 「…食べたばっかもあるし、少しつかれたな」 ○○が腿のあたりをさすりながら言った。 「…そうだな、…もう少ししたら休もう」 私がそういうと、○○も一緒に歩き出した。 「…ここか」 ○○がそういうと、私と最初に出会った切り株に腰を下ろした。 「一人できたら迷いそうだ」 ○○がそういって苦笑いをした。 「はは、そうかもな」 私もそれにあわせて笑いながら答えた。 「…」 二人で切り株に腰掛け、少しの沈黙。 二人は共に空を見上げ、あの日と変わらない歪な半月を見上げていた。 「…○○」 「ん?」 「話ってのはなんだ?」 私はずっと疑問に持っていたことを持ち出した。 「…あぁ」 ○○は空を見上げながら口を開く。 「いや、さ。俺が幻想郷にきて、妹紅にはお世話になりっぱだな…と」 「…そんなことか。きにするな」 「…そうか」 …また少しの沈黙が流れる。 「…少し寒いな」 「そうだな…」 出会ったのが10月の半ばごろ。 もうそろそろ12月になりかけの今、さすがに厚着もしないで秋夜を出歩くのは寒い。 「…」 ○○が私に寄り添う。 「…な?」 いきなりのことだったから、私は口どもって焦ってしまった。 「…寒いか?」 ○○が心配そうに問いかけてくる。 「い、いや、大丈夫だ」 「そうか、よかった」 そういうと○○は笑った。 ○○のことだからそういうことで寄ってきたんじゃないだろう。 それでも自然と顔が熱くなる。 …よく見ると○○の顔も赤かった。 寒さのせいだろうか… 「…妹紅」 「な、なんだ?」 いきなり呼ばれたので、噛みながら返事をする。 「…大事な話があるんだ」 「…?」 大事な話…? さっきの話で終わりじゃないのか…。 そういうと、○○は立ち上がって、私と向かい合うようにたつ。 「あー…うん…」 ○○にしては珍しく、話を切り出すのに抵抗があるようだ。 「…どうした?」 「いや、うーん…」 …なんだ? 「ほら、早くしないと帰るぞ。寒くなってきたしな」 「あ…あぁ…あのな」 ○○が帰るという単語に少し焦ったのか、できる限り早く話をいおうとした。 「…妹紅」 「ん?」 私は○○の顔を見つめた。 「あー…なんていうか」 ○○はそういってから、言葉をつなげた。 「お前の左手を見てから、いや、最初にあったときから、妹紅のことが気になり出したんだ」 一呼吸おいてから、また続ける。 「別に、妹紅の特別な経歴とか、不思議な能力に惹かれたわけじゃない。純粋に妹紅のことが気になり出した」 「…」 …待てよ、○○。そこまでいったらどんな鈍いやつだって、言いたいことはわかってしまう…。 …○○…。 「妹紅…」 「…なんだ?」 ○○は一呼吸おいてから、少し強めに言葉を発する。 「俺は…お前自身のことが純粋に好きなんだ」 「…」 …くそっなんで、なんでよりによって! なんでお前に言われるんだ! お前に言われたら…悲しくなるだけじゃないか…。 「…○○…わかるだろう…?お前の時計じゃ…私と同じ時は刻めないんだ」 「…」 「私じゃ何もお前に…幸せにさせてやれん」 「…」 「…お前が死んだあと、私はどうすればいいんだ…?」 「…」 そこまでいうと、○○は黙ってしまった。 …悲しいが、私は不老不死の体だ。 ○○と同じ時は刻めない…。 わかってくれ…○○…。 「お前と…同じ時計…か」 不意に○○が口を開く。 「…これが…、俺の覚悟だ」 ○○はポケットをまさぐると、小さいビンに入った、何かの飲み物を取り出す。 「…?」 「…お前について、多少調べたんだ…すまない」 ○○は申し訳なさそうにうつむく。 …! 「それは…!」 「…」 ○○は何も答えなかった。 …それがすでに答えだ。 「どこで…」 「永遠亭に忍びこませてもらった。比較的簡単に倉庫で見つけられた」 「…○○!」 「きけ!」 私が言葉を紡ごうとすると、それは○○の叫びで遮られた。 「…お前の答えを聞きたいんだ。お前が不老不死だとか…そんなのはどうでもいい。お前が俺のことをどう思っているかが大切なんだ」 「○○…」 「…もしダメだと言うなら…俺はお前に顔を合わせることはもうない。…頼む」 「…」 …○○…。 「…煙草を一本ゆっくりめに吸う。…その間に答えが欲しい。」 「…」 ○○が煙草を一本出すと、ポケットを探る。 「…煙草、逆だぞ」 「…む」 ○○が間違いに気づき、煙草を咥え治す。それと同時に軽く指をならす。 それと同時に○○の前に火が灯る。 「…すまん」 「あぁ…」 そういうと、○○はゆっくりと竹林に歩いていった。 …○○にあって1ヶ月か…。 この1ヶ月、短いようですごく圧縮された毎日だったな…。 …私は、○○のことをどう思っているんだ…? …いや、隠すのはもういい。 …確かに私は○○が好きなんだ。 だが…いった通り、あいつと同じ時計じゃ、同じ時は刻めん…。 それに…あいつがあの薬を飲んだところで、本当にそれが○○の幸せなのか…? ○○…! 「…吸い終わった」 後ろから不意に声が生まれる。 それに気づき、私は後ろを向いた。 「…答えが欲しい」 「…ッ」 …なんて答えればいいんだ… 嫌いだと言えば、もとからいる存在じゃなかった○○は消え、また慧音と二人、"元通り"の生活になるだろう。 だがしかし、そんな簡単に消せるほど私のなかで○○はちいさくない存在だ…。 好きだが、蓬莱の薬は飲まないで欲しいと言えば…? …確かに幸せな時間がくるだろう。 だが…果たして何年だろう。 60年?70年? …私にとってはちっぽけな時間だ。 それに、○○だってそんな曖昧な返事は望んでないだろう。 …かといって、○○が蓬莱の薬を飲んだところで、それが本当に○○の幸せなのか…? …ッ! 「…妹紅」 「…」 「お前と同じ時が刻めなくても。現在(イマ)は共に刻めるだろう」 ○○が言葉を紡いでいく。 「…お前は俺に優しさと温もりのある時間をくれたじゃないか」 「…」 ○○…。 「…お前が俺が死ぬのが悲しいというのなら、俺はいつだってこの薬を飲む」 そういって、○○は蓬莱の薬を取り出した。 「…俺が幸せなのは、この薬を飲むことや、不老不死をえられることじゃない…」 「…」 「お前と…同じ時を刻むことができるのが一番の幸せなんだ!」 …! 「…○○…ッ!」 私は○○に向かって駆け出そうとした。が、それは○○に遮られた。 「…すまない。返事が欲しいんだ…ここで妹紅と触れ合ったら、離れることが絶対にできなくなる…」 「…!」 …○○! 「好きだ!」 私は声を張り上げて叫んだ。 「私も…○○が好きなんだ!」 少し目尻に涙が浮かんできた。それでも言葉を紡ぐ。必死に。 「○○と一緒に時を共にしたい!優しさが欲しい!」 「…妹紅」 ○○も少し目尻に涙を浮かべ、顔を紅潮させる。 「○○…好きだ!」 …そうだ。 私は○○が好きなんだ。 …もう迷わない。 ○○と共に、永遠を共にしよう。 …怖くない。 ○○がいるなら、永遠だってなんだって越えていけるはずだ。 …これが幸せなんだ。 ○○はビンのふたをあけ、中身を一気に飲み干す。 それを見終えて、私は○○に走りだした。 固く抱きしめてくれた○○の腕の中で、歪な三日月の下、静寂な時を刻んだ。 「…これから共に歩もう。永遠を。な?」 「あぁ…もう迷わない。…好きだ」 「俺もだ。…なんだか不老不死って実感がないな」 「ふふ、これからさ。…でも、お前と一緒なら私はどこでもいけるさ」 「あぁ、俺もさ」 『共にいこう、永月を。』 新ろだ89 うわああああああああああああああ 出 遅 れ た あああああああああああああああああああああ!!! 間に合ってないことを直感で感じつつ、もうどうせなら開き直ろうと思いつつ。 妹紅に告白したかった。ただそれだけのもの。 ******厨二病注意****** 時は神無月。 とある隙間妖怪が外の世界へと旅行を計画、 伴侶を伴うならば参加を許可するという条件で一般にも開放され、様々な人妖が参加しているらしい。 私もそれに便乗する為、申込書を記し、我が恋人である愛しの妹紅を勧誘。 もじもじとしながら、 「さ…、さんかしても……、…いぃょ…」 と返答した妹紅は非常に愛らしく愛しくてもう私の理性は瓦解しそうになりながらも電光石火の勢いで準備を終え、共に旅立った。 数ヶ月ぶりに訪れた私の故郷は特に変化もせず漫然と灰色の空気を私に浴びせかけてきていたが、 妹紅にとっては見る物全てが――まあそれも当然だが――珍しいようで、興味津々な子猫のような愛人は非常に私の心の癒しとなっていた。 まず踏みしめている地を見、前方を塞ぐコンクリートジャングルを眺め、まるで弾幕のように流れる人々に驚いた。 私はそんな恋人を眺めているだけでもう旅行にきた事に満足していたが、私には非常に重要な用を果たすために旅にきている。 気を取り直し、恋人と外の世界の観光をすることに決めたのだ。 そこからはもう存分にイチャついたと自負している。 街で、駅で、店で、レストランで、料亭で、ホテルで、旅館で、家で、 常に妹紅と共に在った。 どこかへ連れて行くたびに、妹紅は笑い、私も笑い。とても幸せな時であった。 さんざん遊び倒し、桃色空間を展開させ、明日、いざ帰ろうとする時。 私は妹紅を呼び止めた。 「なあ妹紅、聞いてくれないか」 「なっなんだい、○○。そんな暗い顔して」 「妹紅、私は最低の男だ。私は最低の男だ。重要なので二度言った」 「さらに繰り返す、私は最低だ」 「私の精神は非常に未発達で原始的で幼稚で利己的であり、理性的とは程遠い」 「私の肉体は非常に醜悪で貧相で軟弱で脆弱で、健康的とは程遠い」 「私の性格は非常に鬱屈としていて狡猾で迂闊で残念で、 さらに私の駄目さ加減を君に正確に伝えるためには広辞苑を引用しつつ一週間かけて日本語の勉強をし直さなければならない」 「そして私は人間として無能である。これは断言できる確定的に明らかな事実だ」 ………。 「妹紅、ここまでは君は認識しているかな?」 「い、いや、ちょっと待ってよ。突然何さ、○○はそんな酷い人じゃないよ」 「ああ、私に対する擁護は今はいいよ。妹紅は優しいから、きっと全部否定して受け入れてくれるに違いない。 でも、今話したいのはそういうことじゃないんだ」 「……? まぁ、○○がいいって言うなら良いけどさ…」 「話を続けよう。 妹紅、僕は君に恋して、君を愛して、君から愛してもらうようになってからふと、感じていた感情があるんだ。勿論、恋慕以外で、さ。 最初はそれがどうして感じるのか、どうしてそんな事を思うのか、非常に不思議ででしょうがなかった」 「理解が出来なかった、そのことに嫌悪したりした。 考えては妹紅と一緒にいて、考えては仕事して、考えては食べ、そして寝た。 でもある時、その正体に気づいて戦慄した時、同時に悟ってしまったんだ」 ………、言ってしまっていいのか? 「それはいわゆる、『恐怖』だったんだよ、妹紅」 ああ、やっぱり。そんな悲しそうな顔をしないでくれ。 「私の行動が何か妹紅に害を成していないか?」 「私の言動が妹紅の品位を落としていないか?」 「私の存在が妹紅の存在を侵蝕していないか?」 「私の行為が妹紅の思考を妨げていないか?」 「私の何かが、妹紅を冒し、変質させ、 その何かが妹紅として本来あるべき『モノ』――例えば反応とか、言動とか、行動理念とか――を破壊していないか、恐怖だった」 「 ……私は○○にされる事なら、どんなことでも平気だよ?」 「嬉しいよ、妹紅。 やっぱり妹紅に愛されている私という個人は今この地球という概念全体に存在するありとあらゆる存在よりも幸福に違いない」 もうここまでだ。ここからは駄目だ! 「…でも、そういうことじゃないんだ」 やめろ!それ以上言ったら抑えられなくなる! 「…わけわかんない。今日の○○はなんかおかしいよ? あんまり行きたくないけど、帰ったら永遠亭に連れて行ってあげようか? 」 「それには及ばないんだ、妹紅、私はいたって正気なんだよ、残念ながら。 ……妹紅、君はそんな最低な『私』と一緒にいたら、きっといつか、私が原因のなにか理不尽で悲しい目に遭う時が来ると思う。 いや、妹紅が気づいていないだけで既に遭っている可能性だってあるんだ。 でもきっと妹紅は気づかない、『私』という存在に対する愛のせいで気づいていない。そして私も気づいていない、私は鈍感だからね。 これが一体どんなに悲劇的なことだかわかるかい!? 妹紅! 」 「その悲劇はまず間違いなく私のせいだ。 君が私を愛するような関係にしたのは私だ。 妹紅が気づかないでいるよう妹紅を変質させてしまったのも私だ。 そしてその悲劇にたいして認識すらしないような存在に君は愛を注ぎ込んでいるんだ! そんな愚者が幸福の内に無意識的に君を攻撃し、蹂躙しているかもしれないと考えると、私は! 私は!! 」 「○○! ○○っ! しっかりして、おちついて。 本当にどうしたの今日は? ○○、何か変だよ。何かに酷く怯えてるみたいだ」 アア、モウトマラナイ。引キ返セナイ! 「そうだよ! この感情はまさしく恐怖なんだ! 妹紅!! 私は君が恐ろしい!君が怖い!! 」 私を愛してくれて、私は感謝してもしきれず、ただただ感謝して 「どうすれば君が喜んでくれるのか?」 「何か会話をする? 何か贈り物をする? 何か行動する? 何か振舞う? 何か、何か、何だ!? 私はどうすればいい? 私はどうすればいいんだ? 私はどうすればいいのか? もし君が喜んでくれなかったら? いや、もし君が嫌な思いをしたら? 私のせいで何か不愉快な思いをしたら?」 「私のせいで君を怒らせてしまったら!?」 君にはいつも笑顔で居て欲しくて、笑っていて欲しくて、笑わなくても、穏やかな気持ちでいてほしくて 「私は妹紅に嫌われたくない!」 君が傷つくのが怖くて、それ以上に君に嫌われるのが怖くて 「振り向いてくれなくてもいいから、とにかく嫌われたくない! しかし私は妹紅にもっと幸せになって欲しい! そのためには私は君の前から消え去っても良い!体が滅びても構わない! 」 妹紅がいないと、もう私は生きていけなくて、でも私が死んで妹紅が悲しむくらいなら、最初から妹紅を好きにならなければよかった訳で 「これはひどいわがままだ!!」 到底吊り合わないのに、こんな歪で異形な私を君は愛してくれて。私は妹紅の事が愛しくて 「こんな大きな矛盾が私には突き刺さっていたんだ!! なんて醜いんだ!! 私はっ!!」 愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて愛しくて、壊れてしまいそうで 「嗚呼、私は醜い!! 自己嫌悪する私が! 自己卑下する私が! 欝かね!? 私は!」 彼女がただただ愛しくて愛シくて愛しクて愛シクて愛しくテ狂っテシまイそうで!! 「○○っ!!」 私の胸に飛び込んできてくれる妹紅。ああ暖かい、柔らかい。 ふわりと彼女の髪が私の頬と肩をくすぐる、なんていい香りなんだ! 彼女の体温を感じ、少し落ち着いてきた。やはり私は、言うなれば妹紅中毒のようだ。 「○○、しっかりしてよ。○○、私はあなたがいればそれだけでいいんだ。 ○○さえいればもうそれだけで私は幸せになれちゃうんだよ? だからそんな辛そうな顔をしないでよ、自分をそんな風に責めないでよ、そんな風に泣かないでよ…」 「………私は、泣いているのかね?」 「んーん、涙は出てない。でもあなたは今、泣いてるんだと思う」 「……。そうかい、妹紅が言うのならそうかもしれないな。…でももう大丈夫、妹紅に元気にしてもらった。」 「ふふっ、現金な奴。……でも元気になってくれたなら嬉しい。」 「すまないな、妹紅。…………なあ、…妹紅」 「なあに○○? 何でも言ってよ。何でもやっちゃうから」 「君を■■てもいいかい?」 「えっ―――?」 「性的な意味でも、その本来の意味としても、だ」 「だっだめだよ!!もちろんいつ戴いてくれちゃってもいいけどっ!いやそうじゃなくってもう何言わせるのさ!!そんなことしたら○○が…」 「ああ、死ねなくなるな。だがそれがどうしたね?」 本当にどうしたというのか。 「『どうしたね?』じゃないよ!! 死ねないって、想像以上に辛いことだよ? っていうか! 死ねるから生きるって素晴しいんだよ!? それを、○○は!! 」 「でも妹紅は死ねないではないか」 「そうだけど!! いやむしろだから………、っ……ぅう~とにかく駄目っ!! 」 「どうしても? 」 「どうしても!! 」 「成る程、では実力行使に移ろう」 「………なに? 分かってると思うけど私は○○よりかなり強いよ? やりたくないけど、今後そんなこと二度と思わないように一回お灸を据えてあげようか? 」 ああ、妹紅、 「……なあ妹紅、さっき話した恐怖の話、まだ続きがあるんだ」 愛しい、妹紅、 「…? いきなりなにさ? 」 君は 私の 世界の 中心 で、 「妹紅、私が死んだら、妹紅はどうする? 」 君の 笑顔は 私の 狂喜 で、 「……とりあえず凄く悲しむ。悲しんで泣いて嘆いてこの世の終わりみたいな顔して、叫んで喚いて慟哭して悲観にくれる。 少なくともその後1000年ぐらいはそんな感じだと思うけど」 君の 涙は 私の 慟哭 で、 「じゃあ、今私が死んだらどうする? 」 ああ、愛しい妹紅 「えっ? 悪い冗談はよしてよ。もう何がなんだかわからなくなっちゃう自信があるけど、とりあえず永遠亭かな 」 君は 私に 笑顔 を くれ た。 だから、 だから―――妹紅! 「ああ、完璧な回答をありがとう。ここからは、○○マジックタイムだ!! 」 私は 君から 孤独を 永遠に 奪い去ろう―――!! 「はあっ!? 」 「サア我ガ右手ニ握リタルハ一本ノ注射器! 所謂一ツノ最高傑作ニシテ私ノ頂点ニシテ起爆剤!!マズハ之ヲ我ガ頚動脈ニ打チ込ミマス!」 そのままヅグン!っと一突き、何のためらいもなく打ち込んだ。 痛覚は無い―――というか興奮により阻害され、感じない。 「次ニ我ガ右手ニ取リ出シタルハ一振リノ短剣!銘ハ『プラグ』! コノ短剣ハカツテ鎖帷子ヲモ刺シ貫イタト言ワレル『スティレット〔メイルブレイカー〕』ヲ模シタ剣兼鍵!! コノ短剣ヲ…… 」 「っ!」 身構え、腕に炎を灯す妹紅、ああ美しい。しかしその行動を確認した私はにやりと笑い、大きく思いっきり振りかぶり勢いをつけて。 「ガフゥッ!!」 私の 首に 突き立てそ のまま 脳 が わたs の命 令を 正しく実 行するうtに――― 「ギはあァッ!!」 引k抜k―――! ズブッ ぞぷん…ップシャアアアア……… 「○○っ!?○○っ!?○―――」 ―――…… ―――再構築、再構成、再起動――― 「はい、生き返りましt…」 目の前に、炎をまとった拳が空気を切り裂きながら接近してくる。 「馬鹿ぁあ!!! 」 ドガッ―― 妹紅の怒りを存分に蓄えた右手が、見事に私の頬に突き刺さった。 「何てことしてるんだ!! びっくりした、心配した!! とりあえず一回死ねぇ!! 」 「ちょ、もこー落着いて…」 「馬鹿! 馬鹿! 馬鹿! 馬鹿! この大馬鹿野郎!! 」 罵られる度に妹紅の懇親の一撃が、その愛くるしい拳が、次々と私に着弾する。 「何でっ! なんでっ! どうしてっ!! どうして人間をやめたんだ!! この馬鹿っ!! 」 殴られ、叩かれ、殴打され…、そのたびに、「ああ、愛されてるんだなぁ」と実感が沸く。 「ひっぐ…、これじゃあ、○○が死ねないよぅ……、私のせいで…、○○が死ねなくなっちゃった…、……ぐすっ」 「それは違うな、妹紅。私は人間であることをやめたが、蓬莱人になったわけじゃないんだ。ちゃんと死ぬ方法はあるのさ」 「一緒だよ!!私のせいで…、○○が……、○○がっ…!! 」 「聞いてくれ、妹紅。 私は今、私の意思で自分に鍵を刺したんだ。一体この行為のどこに君という存在が介入する余地があったというのかね? 」 「屁理屈なんていらない!! 私さえいなければ○○はそんな怪しげな存在にならなくても…、むぐっ!? 」 言っても聞かない口は塞いでやれ、落着かない子はこうだ!! 「むーっ!? むーっ!! 」 ………………。 「ぷはぁっ!! 」 「落着ついたかい? 」 「…んな訳ないだろ!! この馬鹿! 」 また一回殴られた。 「ふぐぅっ! …なかなかバイオレンスな愛だね、妹紅。 でも私は妹紅がすることならなんだって受け入れようじゃないか。それはもう残酷なm…」 「なに格好つけてんの? …そんなに死にたいの? 馬鹿なの? 死ぬの? 」 ふと目の前の妹紅を見ると、目は据わり、能面のような表情をしていた。 しかも妹紅の背中から不死鳥の羽が生えている、本気モードなんですね、見ればわかる。とりあえずそろそろ潮時か。 「すいません」 The・土下座~☆大盛りすたいる☆~ このポーズで許してもらえなかったらもう特盛りしかない。 しかし特盛りは一部の高等テクニックを習得したものにした体現できぬ技…、果たして今の私に出来るのか…? 「………」ゲシッ!! 黙って頭を踏みつけられる、私の尊厳はどっかへ行ってしまいそうだよ。 「………で? 説明してもらおうじゃないの。中途半端とか嘘とかだったらぶち殺すから」 「ははあ! 」 それから私の体の現在の状況をいろいろ話した。正座で。 きちんと手順を踏めば死ねること、恐らく(この場合、私が蓬莱人がどのようなメカニズムで生き返るかきちんと理解していないので暫定だが) 蓬莱人とは別の存在であること、この先身体能力の衰退成長はあれども老化はしないこと、妹紅が滅びるまでは死ぬつもりが無いこと、その他いろいろ喋った。 「……なんで? 」 「えぇっ? 何故と聞かれても、そういう存在になりたかったから努力と根性で実験して発明したからとしか…」 「どうして、そんな存在になろうなんて、思っちゃったの? 」 「……、簡単な話だよ。妹紅ともっと一緒にいたい、私の寿命なんかじゃ全然足りない、私が死んだら妹紅が悲しむ。 じゃあそういう存在から脱却しよう、っていうのが動機さ」 「そんな、……やっぱり○○は馬鹿だよ。私みたいな女のためにそんなことまで……ふむぐぅ!? 」 「んー♪ 」 「んー! むーっ? 」 むちゅー 「ぷはぁっ」 「ふふふ妹紅の唇は非常に美味かつ甘露だね。やはり私は妹紅中毒レベル5といったところか」 「いきなり人の唇奪っといて何言ってんの!? まるで人を何かの毒物みたいに言わないでよ、失礼な」 「………」 「………」 「………」 「………」 「……妹紅」 「…なにさ」 「愛してる」 「………私も……」 「………」 「……っき………だ…よ…? 」 パリーン ピシャーン (なにか種子的な物が割れ、はじける音) 「ええい愛しい妹紅め!! 一体何度私の心と理性を粉砕すれば気が済むのか!! 」 「ひゃっ!? ちょっといきなり……ひゃあん!! 」 「何度自分の理性が崩壊しないようにと抑えてきたか! そしてまたいつかは、またいつかはと、それを一体何度繰り返してきた!! 」 「んぅっ! ゃっ、あぁん!! こんなっいきなりっ…! 」 「もう止まらぬさ!! 所詮己の理性など己の抑えられる所までしか抑えられん!! 」 「ちょっ! ぅあ、だめっ! ああん! 」 「そして私は本能に従う!! 従うべくしてな!! 」 「意味がわからっ! あ、あっ、せめてもうちょっとやさしく…くぅん! 」 そこで私は一つ言い忘れていたことをかろうじて思い出し、ピタリと動きを止めた。 「………妹紅」 「はぁ、はぁ、何よ…」 そして妹紅の前で一度手を合わせ 「………いただきます」 「っ!? ばかぁっ!! ひゃ、やあん!! 」 ……… …… … 『はい、ここまでよ』 えー!? もっとみせろー!! 『はいはい、まだまだ他の組のがあるんだから。それにこの後はそれはもうねっちょねちょな行為が延々と』 っ!! そこまでよ!! 『っていうわけだし、私もあそこで文字通り真っ赤に燃えてる乙女が怖いし次いくわよ次ー』 ぉおーー!! 「ぉおーー!!……ああ、妹紅、すまないがそこの八目鰻をとってくれないかね」 「ごめん○○、ちょっとあの悪いスキマをしばき倒してくるからあとで……、ってなんで○○まで面白そうに見てんのよ!? 」 「いやぁ、妹紅の愛らしい姿がもう一度見れるなんて幸せだなあと思っていただけさ」 「―――っ!? 死ね! やっぱり一回死ね! ばーか! 」 「ああ照れる妹紅もかわいいよ妹紅、実にグッジョブだ。今のこの気持ちを表すならばそう…、『あもい』」 「………まーた変なこと言い始めて…」 「そう、『嗚呼妹紅かわいいよ妹紅君のことが愛しすぎて私はもう妹紅のことが妹紅妹紅妹紅妹紅妹紅妹紅ーーーー!! い』の略だ」 「………なんでこんな変な奴に惚れちゃったんだろ…、…今でも好きだけど…… 」 パリーン ピシャーン 「妹紅ーーーーーーーーーーーー!! 」 「っ!? こらっ! こんな所で! や、やめっ」 『そこまでよ!! 』 おまけ 「…えーきさま、えーきさま」 「なんですか小町」 「なんか一人、人間が寿命を弄くったみたいなんですけど…、どうしましょ」 「………ああ、その件なら問題ありません。…いえ、問題はあるのですがどうしようもありません」 「…ああ、輪廻の輪から外れちゃった感じですか? あの月人関係で」 「月人関係と言ったら関係がありますが、蓬莱の薬では無いのですよ」 「………、馬鹿の類で? 」 「……まあ馬鹿といったら馬鹿でしょうね。なんていったって恋人と添い遂げるために己の手で己を新たな存在に昇華させてしまったわけですから」 「あれ、でもこいつ元々外の人間じゃないですか」 「ええ、故に馬鹿の類なのです。 もし、彼が幻想郷へ来なかったとしたら? 外の世界は社会体系が激変していたところでしょう。少ない手順で不死になり、且つ好きなときにとある手順を踏めば死ねる。 そんな傲慢で理不尽な存在が、64億余突如として出現することになりますからね」 「…それって大変なことじゃないですか? 」 「とりあえず閻魔と死神たちは職を失いますね。天界も冥界も地獄も人口流入がストップし、深刻な人手不足に陥り最終的には我々は孤独な存在と化します」 「大問題ですね。転生する端から不死にされたんじゃ、どんどんこっち側の人口は減りますし、輪廻のバランスが取れなっちまいますよ? 」 「しかし彼は今幻想郷にます。それに彼自身は少なくとも吹聴してまわるような性格でもないし、その気も無いようです。 ………まあ、それはそれとして、その内裁きには行きますが」 「彼の自宅に残された資料や薬品の類はどうするんです? 」 「一人の馬鹿が独自の理論で完成させた技術です。 恐らくただの奇特なガラクタとして処分されるか、机上の空論だと一蹴されて忘れ去られるでしょう」 「まあ、彼が恋人と一緒に居たいが為だけにやっちまったモノですしね」 「ま、蓬莱人が一人増えたと思っていても問題は無いでしょう」 「わかりました、そういう風にあつかっときます。…じゃ」 「…待ちなさい小町、今日の分のノルマは?」 「………あーとーでー♪」 「………だーめーよー♪」
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加入条件:7章・巫女で話す 初期装備:火術弾、傷薬 固定共鳴:てゐ、白夜、ミスティア、芳香、レティ 固定三位一体:- 無効スキル:凍傷、滅殺 初期能力 クラス Lv HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 移動 武器レベル スキル 紅の自警隊 5 17 5 7 4 4 2 3 4 5 魔D 不死、努力家 CCボーナス クラス Lv HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 移動 武器レベル スキル 蓬莱の人の形 21 +3 +2 +4 +3 +2 +0 +1 +5 +0 +追E +蓬莱 基礎成長率(%) ※この数値は暫定的なものです、今後変動する可能性は非常に高いです HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 試行回数 平均 全ピン 無音 ver 17 27 51 26 16 31 12 32 100回 2.12ピン 0回 4回 1.05a Lv20成長例1(ver1.05a) Lv HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 実績値 20 22 10 17 9 7 5 3 11 上昇値(+) 14 6 7 10 6 3 4 2 7 成長率(%) - 43 50 71 43 21 29 14 50 雑感 蓬莱の薬により不老不死となった少女。 今作屈指の難所である7章の助っ人として登場。巫女からも信頼され初期ステータスからは目を逸らせばいかにも頼りになりそうな印象を受ける。 実際の成長としては魔力はよく伸び魔防もそれなりにはなる。それだけである。その他の能力は基本的にほとんど伸びない。 特に術使いであることを踏まえてもHPと守備が非常に低くさらに速さもないため打たれ弱く、回避も期待できず、追撃もくらいやすいと共鳴でもカバーしきれないほどもろい。 7章での登場のタイミングと場所のせいで難易度を引き上げる要因になってしまううえ三月精を育てていれば使う必要がなく仲間にしてなくても少し後で加入するアリスのほうがよく育つ。 活躍させる機会がなく正直愛がなければ活用は非常に厳しいキャラといえる。 最大の特徴は不死のスキル。3回死んでも次のターンで復活できるというものだが 基本的に狙われる=死亡のため万が一死んでも平気、ではなく死亡すること前提で動かすスキルになってしまう。 このスキルを生かして急な場合の囮として使うと便利。妹紅のもろさから回復役などより優先して狙われるため囮にしやすいのが利点。 CCして蓬莱がつくとさらに3回復活できるようになるがよほど無茶なプレイをしてない限り4回以上死ぬことはほとんどなくあまり大きな恩恵があるとはいいにくい。 もう一つのスキルは努力家。これで他の魔術使い系より成長を増やし差を補いたい…といいたいところだが多少レベルを上げた程度じゃ妹紅のほうが能力が低い。 妹紅を使う上で障害となるのがアリスの存在。努力家持ちのため経験値上昇による育成のしやすさが妹紅の特徴にならない。 成長自体もアリスの方が良く妹紅が確実に勝てるのは力程度、その力もそこまで高くなく有効活用が難しい。 スキルもアリスは精神結界、連続、蒐集と有用なのが揃っているのだが妹紅は実質不死、蓬莱しかなくプレイの仕方では蓬莱の効果を得ていないということもある。 妹紅でできてアリスでできないことは前述の囮くらいしかなく全体的にアリスの方が優秀となってしまう。 妹紅を囮以外に活躍させて上げたいのなら転生をさせたい。 全体的に低い成長率が補われるため割とバランスよく成長してくれるようになり扱いやすくなる。 だが転生の宝玉が手に入る頃にはアリスも加入するのが難点。いくらバランスはよくなってもそれでもアリスと比べると多少劣ってしまう。 とはいえ転生させた妹紅は耐久力がアリスとほぼ同等にはなっており、アリスは攻速の関係で回避率が下がりやすく数値以上に敵の攻撃に当たりやすいのに比べ 妹紅は攻速落ちしにくく不死もあって生存能力は妹紅が上回るようになる。回避もいくらか期待でき死んでも安心とアリスより強気に出れる。 また転生後は魔術系にしては力が伸びるので魔防の高い相手や精神結界持ちの相手に対しては他の魔術使いより効率よくダメージを与えられるのも特徴。 たださすがに蒼弾では火力不足なのでできれば武器ランクを上げたい。紅弾を使えるだけでも充分な火力になる。 努力家持ちで魔術の間接攻撃で育成しやすいのも妹紅の利点。出来るだけはやく育てアリス加入前に転生できれば育成の手間と見返りはどちらもさほど変わらなくなる。 余談 成長吟味し、エースとして育成した場合 Lv40成長例(ver1.22b)転生有ドーピング無 Lv HP 力 魔力 技 速さ 幸運 守備 魔防 実績値 40 46 33 45 33 43 32 27 38 意識しなくとも力が伸びる。意外にマッシブである。 転生させてなお脆いが敗走前提の起用をするユニットとしては十分な能力。 事故を恐れず吸奪術片手に敵陣に突撃できる。 ただし残される共鳴相手のことも考えるなら終盤のボスに突撃するのはやめた方がいい。 さすがに共鳴込でもボスに敵う能力ではない。 どうしても倒したいボスがいるならドーピングを視野に入れよう。 共鳴相手考察 共鳴相手は四人。全員が打たれ弱い方なのが困り者。また妹紅の魔力がほとんど誰も生かせないのも痛い。 組ませるメリットは努力家による経験値上昇か。ただこの場合は無理に固定共鳴を組ませる必要がないのだが… てゐとの共鳴は速さ、幸運、移動力を補い動きやすくなるが両者ともに打たれ弱い。 白夜は攻撃能力が高く守備もある程度は伸びるので妹紅の能力強化に使える。白夜自身が前衛として優秀なため後衛につけるのはもったいないが。 ミスティアも全体的な能力補正がよく飛行で動きやすくなる。ミスティア側も魔力は多少あるので妹紅の魔力をこの中では一番生かせるのだが三位一体の補正を切ってまで組むほどではないのが難点。 レティは全体的な能力が中途半端でどちらにとっても有用な補正ではない。 あまり共鳴相手はいいといえないのが正直なところである。努力家補正も単独で動いて状況に応じて組んだ方が生かせるだろう。 支援会話 てゐ (支援レベルB、A、S時) 白夜 (支援レベルB、A、S時) 精度向上のためデータの追加・報告にご協力ください 名前 コメント
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加入条件 解説 能力ステータス 式神スキル 式神パッシブスキル コメント 加入条件 GAMERS特典コード 解説 妹紅といえば火力系のイメージだが、こちらはサポート系の式神、しかし性能は高い。 まずプロバケイションを使えるため犬走椛と併用すれば遅延を考慮しなくても済むようになる そしてHPアップのバフスキルである満身創痍は消費Mp10で遅延なしで5ターンの間、PT全体のMAXHPを100以上も増加させるというチート性能 ターンエンドにかけ直せば効果を持続させることも可能、これにより低HPキャラにも活路が見いだせるだろう ちなみに増加するのはMAXHPだけなので、増えた分のHPは自分で回復しないといけないので回復を忘れないように。 能力 ステータス Lv HP MP 力 体力 器用さ 素早さ 賢さ 運 1 2 1 2 1 2 1 2 1 5 3 2 3 2 3 2 3 2 10 5 3 4 3 4 3 4 3 15 6 4 5 4 5 4 5 4 20 7 5 6 5 6 5 6 5 30 10 7 8 7 8 7 8 7 40 12 9 10 9 10 9 10 9 50 15 10 12 10 12 10 12 10 60 18 13 14 13 14 13 14 13 70 21 15 17 15 17 15 17 15 80 23 16 18 16 18 16 18 16 90 25 18 20 18 20 18 20 18 99 27 19 21 19 21 19 21 19 式神スキル 名称 系統 消費MP 範囲 遅延 属性 説明 習得条件 満身創痍 10 味方全体 0 最初から デクリーズ 2 味方全体 0 最初から カース 2 単体 0 Lv4 インサニティ 1 単体 0 Lv7 プロバケイション 11 自分 1 Lv10 式神パッシブスキル 番号 説明 習得条件 1 経験値上昇:5% 最初から 経験値上昇:7% Lv15 経験値上昇:10% Lv25 経験値上昇:13% Lv40 経験値上昇:16% 経験値上昇:20% コメント 最大HP増加後も元のHPまでしか回復しないんだが俺だけ? -- 名無しさん (2012-02-10 15 57 31) ver1.11自分もHP増加後も普段の上限以上回復しません。 -- 名無しさん (2012-02-13 16 03 36) まだまだ竹を伸ばしたいので未だにver2.06のままですが、満身創痍を使ってみたら何だかHPが1000以上も上昇して持続ターンも9と凄まじい事にww -- 名無しさん (2012-07-16 18 35 09) ↑マジだwVer2.07ですが同じくなりました -- 名無しさん (2012-07-22 21 02 03) ↑ Ver2.11だが同じくHP1000以上上昇、効果も10ターン継続を確認 -- 名無しさん (2013-06-12 06 08 00) 55で経験値上昇:16% -- 名無しさん (2017-02-06 17 55 40) 名前 コメント
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信仰+ コスト 戦闘力 HP df 労働 知識 探索 特殊能力 000 10万 7000 100 10 7 5 7 不死 蓬莱の人の型。3人目の蓬莱人。 今作ではよく見かける強力なユニット。永夜抄ボスで一番人気を持つだけの性能を持つ。 強力な復活系AFフェニックスの尾?、ネフティスの翼?が彼女の最大の特徴であろう。 フェニックスの尾は戦闘中妹紅が倒れると発動し、相手全体を攻撃しつつ仲間を全員復活&回復させてくれる。 強敵に先制攻撃されても立ち上がり攻撃できたり、本陣直撃を防いだりと攻防に便利に使える。 炎の双翼が発動していればダメージ量も決して無視出来る数値ではなくなるため、 相手にとってはかなりの脅威となるだろう。 ただし、妹紅が強すぎたりして倒れないと発動しないため、思うようにユニットを守れないことも多々ある。 ネフティスの翼は戦闘終了時に全仲間ユニットを復活させるというもの。 信仰100万で5人分不死を付加できるような物であり、出していればとりあえず安心して敵に襲撃できる。 これにより超信仰デッキは勿論、あらゆるデッキで手軽にユニットを守る手段として大いに活躍できるようになった。 ただし、妹紅の登場作品が少なめなこともあり、作品縛りのAFは使いにくくなってしまう点には一応注意。 また、妹紅本体はこれといった生産能力も持っていないため、超信仰デッキでは他のユニットで補っていく必要もある。 ユニットを倒されたくない、蓬莱の薬は高い、永琳?が仕事してくれない…そんな時は彼女のお世話になろう。 自身が蘇生効果という防御寄りのAFを持ち、攻撃能力が低めのかわりに、 絆の相方が攻撃力のあるユニットが多いのが嬉しい所。 一人で無双するのではなく、他のユニットとの組み合わせで本領を発揮するタイプといえよう。 攻撃 スペルカード名 攻撃対象 ダメージ量 ダメージ発生回数 弱 不死「火の鳥 -鳳翼天翔-」 単体 戦闘力×0.6 1回 中 不滅「フェニックスの尾」 全体 戦闘力×0.25 1回 強 蓬莱「凱風快晴 -フジヤマヴォルケイノ-」 単体 戦闘力×0.5 3回 AF フェニックス再誕* 全体 戦闘力×0.3 1回 *死亡時に発動。味方ユニット全蘇生&体力全快 関連アーティファクト カード名 コスト 効果 フェニックスの尾? 10万 死亡時にフェニックス再誕。3回 ネフティスの翼? 100万 リザレクション全体化 絆 絆名称 組み合わせ 効果 リモート可否※ 炎の双翼 妹紅×空 攻撃力アップ大 ○ けねもこは神の国? 妹紅×慧音 攻防アップ きも率アップ ○ てるもこは永遠の輝き 妹紅×輝夜 戦闘力高い方に合わせる × 恋する夜雀? 妹紅×ミスティア 毎日が鰻重 ○ ふたつの蓬莱人形? 妹紅×アリス 人形に『根性』 × ※○:問題なく成立し効果発動 △:成立はするが一部効果は使えない ×:成立するが効果は使えない -:成立しない 特別な入手法 異変:フェニックスの尾(H)
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※アップデート以前の情報です。更新までしばらくお待ちください。 妹紅 難易度 体力 経験値 備考 ノーマル 30000 30000 倒すとフェニックスの羽獲得 ハード 90000 45000 ルナティック 150000 90000 倒すとフェニックスの羽獲得 一度だけ体力満タンで復活 宿屋で話しかけると戦闘できます。他のボスと違い、やられてもその場で再戦可能な上、狂気の波動も使ってきません。 ただし、攻撃力がかなり高く、全体攻撃も使ってくるのでレベルが低いと瞬殺されます。ルナティックに挑むなら十分にレベルを上げて挑みましょう。 全難易度で共通で、60%で二回攻撃してくる他、スタンが殆ど(全くではないが)効きません。 妹紅の攻撃はすべて火属性なので、相手の攻撃がつらければ制火、可能なら耐火の指輪を装備して挑みましょう。また、相手はこちらの状態変化を解除してくることはないので、序盤に攻撃力強化やTP貯めを行い、その後一斉攻撃を仕掛けると楽になります。ただし、ルナティックでは倒しても一度だけ体力満タンで復活するので気を付けましょう。 妹紅らしい また、ノーマルとハードの妹紅を倒したときに得られるアイテム「フェニックスの羽」は味方一人蘇生スキル「リヴァイヴァ」を覚えさせることができます。妹紅戦以外でも活躍するスキルなので手に入れたらすぐに使いましょう。 状態異常を付与してきたり、強化を無効化してくることはないため(魔法防御を弱体化してくることはあるが)、装備を整えたらレベルを上げたり、スキルツリーを成長させるのが最も早い。 妹紅の攻撃はこちらの防御力、魔法防御力の両方を参照してくるので万遍なく上げるのが吉。
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竹林結界 ~慧音&妹紅合同ファンディスク~ サークル:竹林境界 Number Track Name Arranger Original Works Original Tune Length 01 ツキヨフタリ 篠螺悠那 東方永夜抄 プレインエイジア [05 11] 02 UNDeAD.THiS.DEATH[REQUiEM2007] JiNG*da*LaW 東方永夜抄 月まで届け、不死の煙 [04 10] 03 懐かしき東方の血 ~Still Time(Burning) がっでむ 東方永夜抄 懐かしき東方の血 ~ Old World [04 01] 04 月まで届け、不死の煙 ~雨月の霧 がっでむ 東方永夜抄 月まで届け、不死の煙 [04 45] 05 yomoi remix 米※ 東方永夜抄 プレインエイジア [04 09] 06 おっけーね! 雪月ありす 東方永夜抄 懐かしき東方の血 ~ Old World [05 17] 07 疏燗が無い 米※ 東方永夜抄 懐かしき東方の血 ~ Old World [03 56] 詳細 博麗神社例大祭4(2007/05/20)にて頒布 イベント価格:1000円 2枚組(CGディスク+音楽ディスク) レビュー 名前 コメント
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生きるって、何て素晴らしいんだろう。 単調だとつまらないけど、いつも変化のある日常を過ごせば、飽きなんてこないんじゃないか。 ○○「おはよう、、妹紅。」 妹紅「おはよう、○○。今日も寒いわね。」 本格的な冬の空、人里、昼時。ここに薬を売りに来るやつがいる。 ○○、外来人だ。 無口だけど優しい、自分より他人を優先するやつだ。 ちょっと前に迷い込んで、永遠亭の住人に気に入られて、いまは住み込みで働いてるらしい。 ○○「風邪ひくなよ・・・ここは忘れられた病原体とかいるかもしれないから。」 妹紅「フフ、蓬莱人は風邪ひかないわ。」 そんな○○に、ちょっと私は引かれていた。 ○○「へぇ・・・そんなことがあったのか・・・」 妹紅「そうなのよ、慧音ったら、早とちりしやすいのよね、真面目なだけに。」 私は、いつも薬を売りに来た○○と一緒に昼食を食べる。 毎日薬を売りに人里まで来る○○と一緒の昼食、私のひそかな楽しみである。 ○○「確かにちょっとね・・・早とちりであの頭突きはたまらないよね。」 慧音「ほぉ、それはすまなかった・・・」 妹紅「すまなかったじゃすまな・・・!?」 ○○「お題は済ませてあるから、妹紅、じゃあまた。」 そういって店から出ていく妹紅。 妹紅「う、裏切ったな!私を裏切ったな○○!」 慧音「お仕置きの時間だ・・・」 妹紅「キャーーーーーー!!!!」 スコーン!!と、いい音が響いた… 妹紅「・・・慧音ったら、手加減くらいしなさいよ・・・」 今は痛くない額をさすりながら竹林の我が家に戻る妹紅。 しんしんと、静かに雪が積もる中で、サクサクと音を鳴らしながら竹林を歩く。 ?「~・・・~~~・・・」 ?「~~~~・・・」 妹紅「ん?」 不意に、耳に話し声が聞こえた。 耳のいい私だからこそ聞こえるような、とても小さな声。 妹紅「妖怪が何か企んでるのか…?」 怪しいので接近して声のもとに近づいて言った。 妹紅「なんだよ…永遠亭じゃん・…」 ガクンと肩を落とす。頭突きに動揺しすぎていたようだ。 妹紅「無駄骨食ったなぁ…かえろ…」 足を百八十度反転、そのまま家を目指そうとしたそのとき、 鈴仙「・・・なんです!!」 妹紅「!?」 ちょっと大きめの声がひ響く。 妹紅(いまのって、鈴仙の声だったな・・・ ~~なんです・・・最初の方よく聞こえなかったけど・・・) 怪しいと思って、声の方に向かい、塀をよじ登ってのぞいてみた。 妹紅(よいしょと・・・鈴仙と・・・○○?) ほんの少しだけ目を覗かせて、その様子を伺うと、顔を真っ赤にさせた鈴仙と、茫然としている○○がいた。 鈴仙「あの・・・ちょっと前から・・・好きだったんです!」 妹紅「!?・・・」 思わず声を上げそうになって顔を引っこめる。 今聞こえた言葉・・・鈴仙が好きですって・・・ 誰に?○○に。 どんな意味で?態々言うくらいだから・・・ どんどん頭の中で式が組みあがっていく。 それが私にとっては喜ばしくないことだとわかっていても・・・ 妹紅「・・・(○○は…○○はどうなんだ・・・?)」 もう一度顔をのぞかせたそこには・・・ ○○と鈴仙の抱き合う姿があった・・・ そこから先はよく覚えていない、無我夢中で家に戻って、いま布団の中でいろいろ考えている。 妹紅「・・・○○と・・・鈴仙は・・・お互い好き・・・恋人・・・」 理性が、それを祝おうと声を上げる。 欲望が、いやだいやだと声を上げる。 ○○はちょっとくらいしか、そういう意識はないと思ってた。 でも、気づいた時には遅かった、その気持ちは、大きすぎてきづかなかったんだ。 私は、○○が、本当に本当に好きだったんだ・・・ 妹紅「う・・・うぅ・・・」 不思議と涙がこぼれてくる。 それと同時に心に浮かぶ、黒い感情・・・ ○○は幸せになれるのか?あんな月から逃げてきたウサギと? 慣れないとは言わない、過去の罪はなくすことはできなくても忘れることはできる。 でも・・・でも・・・ 妹紅「私が・・・私の方が・・・」 ウサギヨリツライオモイシテル。 サベツヲシナイ○○ナラ・・・ ヨリツライホウヲナグサメテクレルヨネ? 鈴仙「・・・」 てゐ「元気ないね鈴仙。」 朝食時、うつろな表情で朝食を食べる鈴仙。 輝夜「ごちそう様・・・そういえば○○は?」 鈴仙「!!・・・」 永琳「・・・○○?○○なら人里へ行きましたよ、○○、今日は早く行きたいんですって。」 ○○と単語が出るたびに、体をびくりと震わせる鈴仙、それを見てゐが思わず、 てゐ「どしたの?」 と聞くほどに過敏な反応だった・・・ 鈴仙「・・・昨日・・・○○さんに、告白したんです・・・」 一同「!!!!!!」 てゐ「そ、それで、それでどうなったの!?」 野次馬根性むき出しでていが問うてきます。 鈴仙「・・・ふぇぇ・・・」 それと同時にポロポロと泣きだす鈴仙。 てゐ「!!・・・アー・・・結果分かった・・・」 永琳「あー・・・うどんんげ、無理しなくてもいいわ・・・」 輝夜「それで、どうなったの!?」 パシーンと永琳が輝夜の頭をひっぱたきました。 鈴仙「昨日・・・裏庭で告白したら・・・俺には別の好きな人がいるって・・・だからごめんん・・・・って・・・」 とぎれとぎれでかろうじてつながる言葉。 一同「・・・」 全員が言葉を失います。 鈴仙「それで・・・ずっとがダメならせめて今だけって・・・抱きしめてもらって・・・それで余計に辛くて・・・」 声を静かに上げて泣き出す鈴仙。 永琳「・・・うどんげ・・・今日と明日、あなたの修行休みにするわ、元気出してちょうだい。」 かろうじて月の頭脳が振り絞ってはなった、精いっぱいいの優しい言葉でした。 妹紅「ああ○○・・・ちょっといいかい?」 ○○「妹紅・・・どした?」 雪も降らず、冬にしては日差しの暖かい日、妹紅といつもどおりに会話を始める○○。 ちょっと時間が早いだけの日常・・・ 妹紅「大事な話があるんだ・・・ちょっと一緒に来てくれない?」 ○○「え?ああ・・・」 そういう妹紅に連れられて、人里の方へとあるいていく○○。 その日、○○は永遠亭に帰ってこなかった。 翌日、てゐと鈴仙が人里で慧音に話を聞くと、 昨日急に失踪詳細不明、としか帰ってこなかった。 それでそれはそれは大騒ぎになった。 みんなでそこらじゅうを探索したが、布の一片も見つからなかった・・・ 妹紅に聞いても、竹林では昨日は見かけなかったと以外は知らなかった。 目撃情報もなし、まるで神隠しのようだ。 永琳「・・・普通の人間が、竹林を一人で歩いて今まで襲われなかった方が不思議よね・・・」 自らの無知を悔いるような永琳。 てゐ「○○・・・」 さびしそうな表情のてゐ。 鈴仙「・・・」 ただ涙を流し、立ちすくむ鈴仙。 輝夜「・・・」 何かを考えるような輝夜。 結局、○○は見つからなかった・・・ 妹紅の家・・・ 妹紅「ふふ・・・アハハハハ!!」 その地下室で、妹紅は、高らかに笑った。 妹紅「本当に、いまは最高の気分だわ!」 その地下室は薄暗くてよく見えなかった。 そして、壁から伸びる鎖の先に、 ○○がつながれていた・・・ 眠ったようにうなだれる○○を抱きしめる妹紅。 妹紅「今まで輝夜との殺し合いっていう人間らしい生活を送ってきて、そしていま私は・・・・恋人を手に入れたの・・・」 その眼には光りどこにも宿っていなかった。 妹紅「正直者は馬鹿を見る・・・略奪起こすくらいのが、人は幸せになれるのさ・・・」 ○○から離れ、家の外へと出ていく妹紅。 しんしんと雪が降る中で、空を見上げた。 妹紅「恋人がいて、ますます人間らしい生活ができる・・・」 そして、その両手を広げ、空を泳ぐような姿勢になって、こう言った。 妹紅「ああ、生きているって、何て素晴らしいんだろう・・・」 心底そう思っているような声だった。